【マフィア松】狂っちゃってる系ネトゲ廃人女子【おそ松さん】

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赤、青、緑、紫、黄、桃。

それぞれがそれぞれの武器を持ち、まだ太陽が昇るまで時間がある昏い夜空を見上げた。

隣に居るはずなのに、その闇によってお互いの表情は見えない。


「また随分と大胆なことするよねぇ〜。
ま、それにのる僕らも僕らだけどさ」


桃色が怪しく笑みを浮かべ、インカムを着ける。


「ハタ坊にバレたら俺ら死ぬねー！！」


言っていることは暗いのに、声色は反比例して明るく、心底楽しそうにバットを振り回す黄色。


「……まぁ、良いんじゃないの。それはそれで」


気だるそうにガチャリと肩にスナイパーライフルを乗せる紫色。


「なんっも良くないけどね！？
……でも、バレなきゃいいんだよ。バレなきゃ」


その黒いスーツのジャケットにナイフやらを仕込み、細く息を吐きながら目を伏せる緑色。


「フッ、姫を護る騎士(ナイト)……いい響きだ」


格好つけながら夜空に向かってバーン、と銃を撃つ真似をする青色。


「んまぁ、何とかなるだろ〜」


何時ものようにおちゃらけた声色でスラリと刀を抜く赤色。

しかし、そこにいる誰もが瞳に確固たる意志をを宿していた。


雲が晴れ、真っ暗な空に穴を開けたかのようにぽっかりと浮かんでいる満月が彼らを照らす。


「んじゃ、お前ら」


赤色がそう言うと同時、全員が全く同じように口角を上げた。




「死ぬなよ」

「「「「「了解」」」」」




────それは、長男(ボス)としての願い(めいれい)。

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