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何が起きた？
ただ、その一言が辺りを埋め尽くす。
Aが何事かを呟いた後、突然叫び声が響き渡り、紅い紅い雨が降った。
「……見えたか、カラ松」
「い、いや……十四松は……」
「何も分かんなかったッス……」
3人が顔を見合わせた後、再度Aの方へと視線を戻す。
Aが“舞莉夏”と呼んだ彼女は命が尽きたのか声を上げることを止めて地に伏している。
そんな彼女の左眼に埋め込まれている紅い石のようなモノには、先程までAが手に持っていたナイフが刺さっていることからAが刺したのだと理解できる。
それを見た瞬間、おそ松の脳裏に蘇ったのは、Aが投げたナイフがコンクリートの壁に刺さっている様だった。
「……だから、か」
「どうした、おそ松」
「いや、なーんも」
どうしてAのあの細腕で石を貫けたのか、それは理解できたがどうしても理解できない事がおそ松の思考を埋める。
ミュトスファミリーのボスが言っていた、《私の娘の最高傑作》という言葉。それが指す意味。
だが、そこでおそ松がいくら疑問に思ったって解決するわけでも答えが分かるわけでもない。
おそ松は頭を振り邪念を飛ばすと、【
そしてその後視線を向けたのは、今しがたAが屠った死体をその傍らで見下ろしているAの姿だった。
そのAに声をかけようと、おそ松が一歩を踏み出そうとした時だった。
《また……またお前が邪魔をするのか！
失敗作は失敗作らしくそこらでくたばれば良いものを！》
突如、耳を劈くような怒声が辺りに響いた。
よほど大声でマイクに向かって喋ったのか、キーンと耳鳴りのような音が声の後に漏れる。
《突然姿を消したと思ったら……全く、さっさと廃棄処分にすれば良かった！その無駄に永らえた命、私が葬り去ってくれるわ！》
その声と共に遠くで銃声が鳴った。
その数拍置きに、インカムから《……暗殺完了》という一松の声が聞こえて、おそ松はふっと口元に笑みを浮かべた。
そして、撤収するぞ、と言おうとした時。
「Aちゃん！！？」
「どうした！？」
慌てるようなカラ松と十四松の声がおそ松の鼓膜を揺らした。
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サクラ - とてもよかったです！その後話が欲しいです！ (2017年12月25日 11時) (
レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - おそ松と結ばれて欲しかった… (2017年12月25日 11時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
yuttan(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ななし2号さんの作品好きです！だいぶ遅れてしまいましたが…本当におめでとうございます！ (2016年7月27日 20時) (レス) id: a64d1d73ae (このIDを非表示/違反報告)
ななし2号(プロフ) - 丸餅さん» コメントありがとうございます！更新滞ることもありましたが最後まで読んでいただけて嬉しいです！番外編書き終わり次第新作も出していこうと思うのでよろしくお願いします！ (2016年6月9日 7時) (レス) id: 8f8356ff37 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ほんともう素敵すぎて…！！新作も楽しみにしてます！丸餅でしたー！！ (2016年6月5日 16時) (レス) id: 404e0cc21b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし x他2人 | 作成日時：2016年3月8日 13時
