助け。 ページ17
手の縛りが取れた刹那。
「こっちなのだよ!!」
起こされて、抱えられて。
「失礼します。」
ビリッ、、、。
口のガムテープが剥がされる。
『っ、なんでっ、、、』
「はい、これ着ててねー。」
ばさっとかけられたのは大きなジャージ。
ふと男たちを見ると、すでにロープでぐるぐる巻にされていた。
『なんで貴方達がここにいるのっ、』
私を助けてくれたのは。
青「あ?なんでもなにも見て見ぬ振りできることじゃねぇだろ。」
7人の人。
いつもの、人たち。
桃「西崎さんっ!」
ぎゅっ、、、。
桃井さんは強く、優しく。
私を抱きしめた。
『っ、、、。』
息を吸う。
やっと、呼吸をしてると認識し始めた気がする。
『ごめっ、、、「怪我はっ?!大丈夫?!」え、、、。』
怒られると思った。
嘲笑うと、思った。
馬鹿だと。
無様だと。
そう、言われると。
なのに。
桃「ごめんっ、ごめんねっ、、、!」
もっと早く来て上げられてたらっ、、、!
彼女は、そう言った。
そして、私を抱きしめたままぽろぽろと涙をこぼした。
なにをどうしたらいいのかわからずも。
『ぁ、りがとぅっ、、、』
その言葉だけは、無意識にこぼれるように出てきた。
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年7月26日 21時