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お昼休み。 ページ15

どうせ食べないから。
そう思って、私は図書室にいた。
もともと食べることをあまりしない私。
だから、お昼休みはただの長い休憩にしかならないのだ。



本をめくる。
言葉を掬って、呑み込むように。
才ある人によって綴られた文字を、ひたすら目で追った。


「西崎さん。」
『っ?!』


ガタンッ。

いきなり耳に届いた声に驚いて、椅子が音を立てた。


顔をあげれば。


『、、、黒子くん。』
黒「すみません、驚かせるつもりは、、、。」


とても気まずそうにそう言う黒子くん。


『ううん。本を読んでいたせいだから、大丈夫よ。』


彼の後ろには、何時もの6人も。
あぁ、もう。


『、、、何か、用?』

立ち上がって、本を閉じて。
その本があった本棚へと足を動かしながら問う。


紫「西ちーん、バスケしよー。」
『お断りします。』
黄「んなバッサリ切らなくても、、、。」

苦笑いをしながらそう言われても、嫌なものは嫌なのだ。

『、、、何したら。』
全ーA「!」
『何をしたら諦めてくれますか?』


この人たちは、いつまで私を誘い続けるんだろうか。


青「バスk...『却下。』ちっ。」

赤「じゃあ逆に。」
『、、、?』
赤「何をしたら入ってくれるんだい?」
『何をしても入りません(即答』

当たり前でしょう。

緑「なら、俺たちも何をしようと諦めないのだよ。」
『、、、個人の意思の尊重と言うものは?』
キセキ「ない/っス!/のだよ/しー/だろ」

『、、、そう。』


私は本を片付けて図書室を出た。


『精々頑張って?』


そう、言い残して。

暗闇に紛れて。→←夢と優しさ。



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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年7月26日 21時

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