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[そこの人、これ口に入れて、はい行ってらっしゃい!]
[、、、だめ。今この時刻をもって、この人の死亡を確定します。]
[大丈夫よ、大丈夫。痛かったわね、麻酔を打たせてくれる?]
〈こんにちは。えぇそうよ、英語が話せます。落ち着いて、これを食べて。チョコレートよ、大丈夫。〉


もう、何が何だかわからなかった。
通りかかる軍人の口に片っ端からチョコレートを押し込んで、G-SHOCKの時計はみんなが観れるように本部においてきたから時間感覚も狂ってて。

見かける患者に片っ端から話しかけて、チョコレートを食べさせて。
汚れた手で、誰かの血と一緒に口の中にチョコレートを入れて飲み込んで、無理やり脳を動かして。


ほんの一瞬。
そんな私の動きを止めたのは、聞こえてきたヘリの音だった。


増援。
だとしたら、きっとあの人たち。
姿を見たら、力が抜けてしまうかもしれない。

、、、もっと言えば、今はあの2人の感動の再会なんて見たくない。
我慢できた数回も、思い出すだけでおかしくなりそう。


精神が弱っている。
しっかりしろと自分を焚き付けて、口にまたチョコレートを放り込んだ。

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2021年1月17日 21時

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