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第四話 ページ5

『まぁ、まずは貴方のその話し方。』
「話し方?」

キョトンとして私を見る彼。
ふふっ。

『間抜け面よ。』

そう言ってまた少し笑って言う。

『淡々と。必要なことだけをかいつまんで話すことから貴方は有言実行タイプ。』

また。

『ゆっくり話せるのは余裕のある証拠よ。
貴方は自分にそれなりの自信がある。』
「それで?」

面白そうだと判断したのか。
彼は私に先を促す。

『だから貴方はきっと私がホームズが好きだろうと今日中に推理したはずよ。』

違う?
そう言えば、彼は苦笑い。

「あぁ。しかも昼だよ。」
『でしょうね。
推理してそのままに出来る筈がないわ。』

この人は推理をきっと確信に変えたがるから。

『あとはその足ね。
あなたサッカー部かなにか?』
「俺はサッカー部だけど、、、」
『右膝。気をつけて?
庇って歩いているようだから。』
「っ、」
『無茶はダメよ。
もちろんオーバーワークもね。』


少し不自然な歩き方。
体重の掛け方。
明らかに左に寄ってるわ。

『とりあえずこんなところかしら。』

ご静聴ありがとう?
くすっと笑ってそう言えば、彼も挑発的に笑って。

「さすが、だな。」


そう言った。

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2014年5月7日 0時

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