23話 ページ42
沖田「A姉は、土方が嫌いなんですかぃ?」
貴方「うん、嫌いだよ
兄とも思ってない?
あの日、私が助けを求めても見向きもしてくれなかった。自我を忘れていたかもしれない
でも────
助けてくれても良かったはず。
あの時兄ちゃんが助けてくれてたら、あんなことしなくて済んだのに………」
震えが止まらなくなった。
思い出しただけでも、イヤだ。
感覚が全部鮮明に蘇ってきて
嫌だ。忘れたいのに忘れられない。
沖田「そりゃそうでさぁ、助けを求めて助けねぇ
兄貴失格でさぁ。」
なんて、総悟はそう言い
私の意見を否定はしなかった。
貴方「そうだね」
私は、そう答えるしかなかった。
沖田「仲、戻そうとは思わねぇんですかぃ?
土方さんは思ってやすよ」
「そうだね、思わないことは無い
でも────私死んだことになってるし。
それ何のにいきなり生きてました────
なんて出たらどうなるか……」
そう、心の隅では思ってる。
でも、私は1度「土方」という苗字を捨てた。
戻れるはずがない。
兄ちゃんが許してくれる蓮がない。
沖田「少しでも、思ってんなら言わねぇと始まりやせんよ」
総悟は、言った。
確かに、総悟のいうとおり
兄ちゃんに話すべきだ。
何を言われるか俺にはわからねぇ………
だから、明日必ず打ち明ける。
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作者名:moca^^* | 作成日時:2019年10月17日 15時