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付箋恋文〜霧野蘭丸〜 ページ4

俺はその瞬間にハッとした。


狩屋の告白した相手が分かったからだ。


なぜ、コイツがそこまで告白を勧めてくるか。


…これは、俺だけの問題じゃないんだ。


狩屋の気持ちを大切にしてあげたいし、


何より、Aが俺を待ってくれているなら急がないと。


「…霧野も狩屋も、今はとりあえず部活だ。

話はそのあと」



色恋沙汰には頼りない神童もこういうことは厳しい。
それでも、練習中に頑張れよ、とこっそり耳打ちした親友は誰よりも優しいのではないだろうか。
今日の練習では狩屋も俺もなんだか動きが不自然でちゃんと話せなかったのは反省しないといけない。

なんだか、人に言われて気づいて告白するなんてどうも情けない。けど、気持ちに迷いはない。
まだ今の時間だったら彼女も部活中だろう。

でも、直接会えないかもな。

…いいものがあるじゃないか。


あ、今日で使い切ったんだった…。


「おい、霧野、休憩…」

「ちょ、ちょっと行ってくる!!」

「え?どこに…?」


俺はいいことを思いついて財布を手に取ると急いで校門を出て行った。



神童や天馬が引き止めようとする声も気にならなかった。



学校から2分もかからない場所に最近出来たばかりの大型の文房具店がある。



俺はまずAが使っていたハートの付箋の色違いのものが目についた。




大きめの付箋なのでメッセージを書くにはぴったりだ。


そう。いいものとは付箋だ。


ラブレターなんて書いたことないけど、今じゃなきゃダメな気がするんだ。


なぜ、手紙じゃなくて付箋か。


理由は単純。


付箋がきっかけでAと出会えたからだ。





2人を繋いだものは、まぎれもなくあの付箋の手紙。




どうでもいい内容なのにいちいち笑ってくれて返事を丁寧に書いてくれる、そんな君が大好きです。






今、君にありったけの想いを伝えます。




♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

伝えてませんでしたが、一応、この作品での霧野君は中3設定のつもりで書いてます( ´ ▽ ` )ノ


…まぁ、あんまり関係ないですが(ー ー;)




ちなみに次は主人公sideです\(^o^)/

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設定タグ:イナシリ , 霧野蘭丸 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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天羽 - ハルさん» ありがとうございますヽ(;▽;)ノ面白いなんてそんな大それたこと…笑応援していただけるなんて本当に嬉しいです^ ^これからもよろしくお願いします☆ (2015年9月6日 2時) (レス) id: 6d71fc225e (このIDを非表示/違反報告)
ハル - とても面白いです(*´∀`)更新頑張ってください!応援しています( *・ω・)ノ (2015年9月5日 22時) (レス) id: 3c0944accc (このIDを非表示/違反報告)
天羽 - Berryzさん» 評価もお気に入りもコメントまで…ありがとうございますヽ(;▽;)ノエビフライ仲間がいて嬉しいです笑1日1回は更新したいと思いますのでよろしくお願いします☆ (2015年9月4日 16時) (レス) id: 6d71fc225e (このIDを非表示/違反報告)
Berryz(プロフ) - とっても素敵でした!!評価やお気に入りにさせて頂きました!!自分もエビフライって読んじゃいました(笑)これからも頑張って下さい!! (2015年9月3日 22時) (レス) id: 5618d1cd68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天羽 | 作成日時:2015年9月3日 17時

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