第４章 ページ46
翔サイド
今日は珍しく仕事が早く終わって、早く家に帰りつけた俺。智にぃから聞くと、和は高熱があるみたいだった。潤が帰ってきたんだけど、しばらくすると和の部屋から唸り声が聞こえてきたんだ。
和：「んんっ、ハアッハアッ、しょ、にぃー…！ふぇぇ…んっ、ゲホッ、ゴホッ！」
翔：「和？」
俺は真っ先に和の部屋に向かった。
翔：「和！大丈夫？どうしたの？」
和は顔をりんごみたいに真っ赤にしてて涙を流していた。これは熱上がっちゃったな。
和：「しょっ、にぃ〜！グスッ、起きたら、ゴホッ、誰も、…ぃないの〜。怖かったよぉー(涙)」
熱のせいで意識が朦朧としているのか、いつもより赤ちゃんになってしまった和。
翔：「んー、怖かったねー、ごめんね、隣にいなくて。でもね、もうみんないるから大丈夫だよ。」
和はウルウルした目でこっちを見てくる。ちょ、なに、この可愛さ？！
この和、マキシマム可愛いんですけど！！これなんかの幻？！
あ、でもちょっと可愛さは置いといて…
翔：「だいじょぉぶ。みんないるから」
俺が微笑んで頷くと、和は安心したように微笑んで目を閉じた。熱を測ると、なんと３９度６。
上がっちゃったかー。これは病院行きだね、和には申し訳ないけど。俺は和をおぶって下に降りてった。
智：「うわ、和、ひどそうだね。」
智にぃもそう言いながら和を見つめる。
雅：「やっぱ…病院、だよね？」
雅紀が恐る恐る聞く。
翔：「ん、脱水しちゃうと怖いからね。」
俺は和に毛布を巻いてやり、車に乗せにも一回抱っこした。
智：「潤、呼ばなきゃね…」
心配するだろうな…
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作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
