第３章 ページ45
潤サイド
潤：「ふぅ…ただいま。」
『あ、おかえり、潤！』
…は…？
なんでみんないんの？？？
雅：「アヒャ！やっぱ潤、驚いてる！俺今日珍しく早く帰れたんだよねー。」
あ、雅にぃはきっと買い食いするお金持ってくんの忘れたんだな。
翔：「俺も今日、珍しく仕事早く終わったの。」
ヤバ…
翔にぃがいたら流石にバレるかな？
いや、和のこと看病してるから俺のことなんか見る暇ないよな。まぁそっちの方が俺的にはいいんだけど。
翔：「あ、そういえば咳どうだ？まだ長引いてんのか？」
ぁ…一瞬で言われた(笑)ここはなんとかごまかさないと。
潤：「ん〜別に咳って言うほどの咳じゃないんだけどね(笑)まぁなんかちょっとまだ残ってる感じだよ。それより、和は？喘息とか出なかったの？」
智にぃの顔がちょっと引きつった。
智：「咳って言うほどの咳じゃないって何だよ(笑)あ、それと和はね…ん’’ーそれがね、熱全然下がらないんだよねー。もう３９度台なのに、全然下がんなくてさ。」
うわ、３９度はきついな。
翔：「なんか飲ませたいんだけど飲んだら吐いちゃうみたいでさ、やっぱ病院行って点滴かな。」
点滴しなきゃいけないのか…
かわいそうだけど、和のためだもんね。
あ、やべっ、咳出そうっ！
潤：「そっか。…俺、ちょっと宿題してくる。」
パパッと素早く自分の部屋に入った瞬間、堪えていた咳が思いっきり出る。
潤：「ゴホッ、あぶね…」
俺は机に向かって本当に宿題を始める。でもやっぱり頭がぼーっとして、咳も出て苦しいし、おまけになんか寒気もするから全然集中なんてできない。
だんだん体が熱くなっていって、だるくて倒れるかと思った。
潤：「熱…やだなぁ。治ったばっかなのに。」
体温計で測って見ると、３９度１の表示。
潤：「まじかよ…」
結構、いや、正直言うとすごく高くて、実際に数字を見てしまうと体がもっとだるく感じる。
雅：「潤ー！」
急に下から雅にぃのでっかい声。どうしたんだろ…？
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作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
