体調不良に要注意！気象系 (ページ20)

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第４.5章ページ20

やばい。翔にぃだ。

翔にぃに隠し通すなんてはほぼ不可能だよ。あんなヘタレでも実は立派な医者…(笑)って笑ってる場合じゃねーよ。

ドアがガチャッと開いて、翔にぃが入ってくる。

翔：「なんだ潤、起きてんじゃん。ほら、行くよ。みんな待ってんだぞ。」

そうだ、行かなきゃ。

でも思ったように足が動かなくて、全然前に進めない。ますます怪しまれるじゃん。

翔：「ねえ、潤？みんな待ってんだから、ほら。」

すると、翔にぃはグッと俺の右腕を引っ張った。階段から落ちた時の様な、鋭い激痛が右腕に走った。

潤：「いっっ！痛いっ！っハアハア、翔にっ、ううぅ、っ痛い！」

俺はその場に倒れ込んだ。

痛い

痛い

痛い

それだけしか考えれなかった。ボヤーっと聞こえてくる翔にぃの困惑した声。

翔：「え？潤？！潤！」

右腕をグッと抑えて、痛みに耐えることしかできなかった。