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第５章 ページ15
智サイド
目が覚めたら、みんなが僕のことじーっと見てて、思わず声が出た。
智：「な、んで？」
僕の声はガラガラしていて喋ると喉が痛い。起き上がろうとするけど、すごい頭がガンガンして、とてもじゃないけど起きれる状態じゃない。
和：「智にぃ倒れたんだよ。昨日の夜。」
潤：「４１度もあったんだぞ！４１度だぞ！あんな数字、体温計で見たことねーし。」
倒れた？あ、僕、倒れたんだ。あの時、どうしても水が欲しくて、でもみんなを起こしちゃ悪いと思ってなんとか一人で立てたんだけどな。
雅：「智にぃ無理しすぎ。」
雅紀はそう言うと、僕の頭をペシっと優しく叩く。
翔：「そうだよ。調子悪いんだったら俺達にも言えよ。一人で無理しないでさ。」
翔は暖かく笑ってくれる。
智：「僕、みんなに迷惑かけたくなくて。だからずっと黙ってて。」
僕がそう言うと、みんな苦笑して呆れたように僕を見る。
雅：「だから誰も迷惑だなんて思ってないって。酷くなる前に言ってくれる方がずっと嬉しいよ。」
雅紀も笑顔でそう言う。
潤：「早く治せよ、智にぃ。」
潤は優しく僕を抱きしめてくれた。
僕は元気よく頷いて、フニャッと笑う。
Fin.
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作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
