第４章 ページ14
雅紀サイド
俺は夜遅く、翔にぃの声に起こされた。
翔：「雅紀。起きて。智にぃがすごい高熱出して倒れたから、俺病院に送ってく。」
一瞬何が起こったか分からないくらい混乱した。智にぃが倒れた？高熱で？熱なんて滅多に出さないあの智にぃが？
雅：「俺もいく。」
俺はそれだけ言うと、パジャマから着替えて、みんなを起こすのを手伝った。最後には、みんな行くことになって。
いつもは全然起きない潤までパッと起きた。俺たちは智にぃをなんとか車に乗せて、体温計とポカリを持っていった。智にぃは苦しそうに唸っていて、ずっと震えていた。
潤：「寒い？智にぃ？」潤は智にぃにそっとブランケットをかけてやった。
智：「っ、ハアハア、ゲホッ、ゴホッゴホッ。ハアハア。ぅぅっ、んんっ、ゴホッごホッ、はぁっ…はぁっ…、っ…ハアッハア、っくっ…」
すると智にぃは急に咳き込んで、ガタガタと今までにないくらい震えてきた。
和：「ねえ、智ぃ？！聞こえる？智にぃ！」
和は必死になって智にぃの名前を叫ぶ。
雅：「ねえ、翔にぃ！智にぃが急に震え出した。ガタガタ、してるっ…」
翔にぃは心配そうに後ろをバッと振りかえった。
翔：「っ…痙攣だ。雅紀、智にぃが舌噛まないように気を付けて。あとは智にぃの手握って声かけてあげて。今できることはそのくらいだから。」
俺たちは言われた通りにして、頑張れ智にぃ、と強く手を握っていた。しばらくすると震えも収まり、最後は真っ赤な顔してぐったりしてた。
潤：「もう大丈夫みたい。」潤がそう言うと、翔にぃは腕時計をちらっと見た。
翔：「１分２０秒。多分結構疲れてると思う。和、熱はかって。」
和は体温計を取り出すと、言われた通りにした。俺たちは和の手にある体温計の表示してある数字をみてびっくりした。
潤：「４１.３度って…俺体温計でこんな数字見たことねーよ。」
また上がってる…このままだと本当に危ないかもしれない…急がなきゃ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
