【WT】攻撃手物語。２

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「到着っと…お前どうすんの？」

「まだランク戦やってるか見て来る」

「おーいってら。俺は寝てくるわ」

「うん。おやすみ」



作戦室前まで一緒に来たところで手を振って別れた。

そういえばあの人、宿題がどうたらとか言っていたけどいいのかな…

ま、いいや。
どうせなら先生からたっぷり怒られてしまえ。



溜息をついてランク戦の観覧ブースまで足を運ぶ。


どうやらついさっき試合が終わったらしい。

次々と観戦ブースから出てくる隊員達の波に逆らって中に入れば、迅さんと太刀川さんが解説席にいた。


なるほど、今日の解説はこの２人なのか。

……大丈夫だったのだろうか。




「おーA。ぼんち揚いる？」

「A！この後一戦どうだ？」

「お疲れ様二人とも。太刀川さん、夜なら大丈夫ですよ」

「おっ決まりだな」


今日こそは太刀川さんから7本取りたいところだ。


「どうだったの？」
「玉狛の勝利だ。中々いい試合だったよ」
「後でログ観ろよ、マジで面白かったから」
「うん、観るよ」



二人の試合の感想を聞きながら、
迅さんからもらったぼんち揚をボリボリと食べる。

久しぶりに食べるな、ぼんち揚。

別に好きでも嫌いでもないけど、自分は歌舞伎揚派だな。



「俺そろそろ行くわ。メガネくん達に会ってくる」

「おーいってら」

「じゃあ私もそろそろ…」



迅さんが去り、
私もそろそろ隊室に戻ろうとしたが、何故か太刀川さんに止められた。

最近話し相手がいなくて寂しいんだと。



「子供ですか」

「似たようなもんだろ」

「自分で言うんですね…」



自覚があるはずなのに、
自覚がない輩より面倒なのなんで？

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