２５話 ページ25
【 望 side 】
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「は、濱ちゃん……教えて欲しいねん……」
この空気を変えるべく、
俺の中から出たのはこの言葉だけやった。
それを言うだけなのにめっちゃ緊張してて、
ガッチガチに固まりながら言った。
「昨日、レナちゃんと歩いてたん…ほんま？」
「あー昨日？歩いとったかな、分からん」
「そういう、ホテル街……みたいなとこ？」
「あそこか。歩いてたわ」
顔色一つ変えずにコーヒーを啜る。
大人の余裕なのか、それとも…慣れているのか。
そのどちらかなんて分からないけど、
濱ちゃんは何とも思ってないような顔をする。
なんで生徒に知られて焦らへんねん。
普通の先生やったら、絶対に焦るはずやのに…
「あと、さっきのことも聞きたいねん」
「A、ちょ、それは……あかんって……」
「まぁ、あの空き部屋に居ったら大体は察するわ」
昨日の紫耀が言ってたことやなくて、
さっきの消したい記憶を掘り起こすA
それは黙っていようと思ったんに…
コーヒーを飲み終わったのか、
マグカップを持って立ち上がった濱ちゃんは、
Aの頭をぽん、と撫でてこう言った。
「身体に、教え込んだろか？」
「ちょ、何言ってんねん！そんなこと、絶対させへんから……」
クスッと笑った濱ちゃんは、
俺に向かって「答え出てるやん」って口パクで言った。
全然違う問題から俺の問題に返されて、
悔しかったけど、カッコよかった。
でも、学校での不純性行為はあかん
下手したら、退職せなあかんくなるんやから…
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綾小瀧(プロフ) - すごい面白かったです！望が主人公を迎えに行くところ、感動してつい涙が…。いいお話をありがとうございました！ (2017年12月12日 22時) (
レス) id: d50cc77518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか - 完結おめでとうございます！！！！最後の終わり方に鳥肌が立ちました、、、！！素晴らしかったです！ (2017年12月9日 14時) (レス) id: d695d131aa (このIDを非表示/違反報告)
ナナな(プロフ) - このお話の濱ちゃんがほんとうに好きです！！もっとゲスい感じが出てもいいかも！？(笑)更新ふぁいとです！ (2017年11月30日 0時) (レス) id: ebd52671c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえ
| 作成日時：2017年11月15日 23時
