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五十歩目 ページ2
Noside
二郎は病院につくと入り口のカウンターで名前と連絡先等々を用紙に記入し面会者ということを知らせるバッチをもらう
「Aちゃんのお見舞いですか？」
「あっ、はい」
「熱心ですね山田さん。こんなに毎日欠かさず来る人はいませんよ。もしかしてお好きなんですか？Aちゃんのこと」
「え！？」
受付の女性に思いもよらないことを聞かれ焦ってペンを落とす二郎
笑みをこぼす受付の女性は二郎が毎日来ていることを確認していたのだ
「は、はい…まあ…」
頬を赤らめながら答える二郎は、一部始終を見ていた老人から「青春でいいわねー」と言われるのだった
二郎はエレベーターで3階へ上がる
ナースステーションを通り過ぎ316と書かれたプレートがついている病室の前で止まった
大きく深呼吸をして部屋のドアをノックする
「Aちゃん？俺だ、入るぞー…ってAちゃん！？」
二郎が病室に入って目にしたものは、ベッドに横になって顔を真っ赤にし、息をするのもやっとのようで肩を上下に揺らして必死に空気を求めるAの姿だった
―――――――――
作者名を『クーカー』に変更しました！
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年9月9日 20時
