四十七歩目 ページ49
Aside
『先生…、あの三人は私の友人なんですか？』
病室に入ってきたときから薄々感じていた
自分が記憶喪失であることはわかるがなかなか理解が追いつかない
「ええ、そうですよ。担任の先生からお聞きしました。二人の女の子は幼馴染だとか。男の子のほうは山田二郎くんと言って有名なラップチームBusterBros!!!のメンバーなんですよ。」
『そうなんですか…。なんとかマイクっていうのを使うんですよね、それは覚えてるみたい』
“今までずっと一緒だったじゃん！”
3人のうちの一人がそう言っていた
そのことは小さい頃からの知り合いなのだろうか
あの背の高い男の子は私が好きだと言っていた
確かにかっこいい人だったけど私のこと本当に好きなのかな…
友達としてって意味かもしれない
あんなかっこいい人が私を好きになるなんてありえない
『それとシンジュクの病院に親戚が勤めてるって言ってましたけど誰なんですか？』
「ああ、Aさんの叔父様だそうです。お母様の弟さんですよ。」
『お母さんの弟…。私家族もよく覚えていないんです』
「お電話では一緒に暮らしている家族はお父様だけだとお聞きしました」
『じゃあお母さんはどこかにいるのかな、それとももう…』
「そこまではわかりませんね」
私の記憶はどこまで消えてしまったのだろう
大切な人を忘れてしまうなんて
一緒に暮らしているのはお父さんだけ…か
そうなるとお父さんに迷惑かけちゃうなぁ
「転院は2日後になります。荷物の方は担任の先生がまとめて持ってきてくれるとのことなので」
『はい、わかりました』
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
