二十八歩目 ページ30
Aside
心臓の鼓動が鳴り止まないまま朝食会場まで来てしまった
今にも誰かに聞かれてしまいそうなほどバクバクと音を立てている
鶴は呑気に
「夜のお誘いでも受けたの？」
なんて聞いてくる
全く、人の気も知らないで…
『なな、なんでそうなるの！？そんなわけないじゃない。さっきのはえっと…』
モゴモゴと言葉を濁していると隣で食べていた調に頬を掴まれた
「貴女にも何か知られたくないことがあるのもわかりますけれども隠し事はよくありませんよ？」
「そうそう、何年の付き合いだと思ってるの。何かあったんならうちらは必ず力になるから」
さっきのことを思い出すと恥ずかしくて顔が熱くなる
お互いの顔と顔が数センチの距離、そっと触れた手
今まで意識をしたことはなかったけれど
『実はその…』
やっぱり二人には敵わないなと思い、さっきの出来事を包み隠さず話した
「つまり、男子の方々にお願いをされて二郎さんを起こしたら起きた彼との距離が近かった。それに寝癖の場所を教えたら手が触れ合ったと…」
「で、それに照れちゃったってことね」
『うん、他の男子が居たっていうのもあると思うけど…』
うう、やっぱり恥ずかしい…
視線を交わらせた時、彼の綺麗なオッドアイに吸い込まれた
本当にどうしちゃったの私
どうにか落ち着こうと頬を叩く
「そんなに乱暴に顔を叩かないでよ、せっかくの可愛い顔が台無しじゃん」
と手を掴まれて口の中にシュウマイを突っ込まれる
『んっ！』
「恋ってそういうもんなんだよ。好きな人と目があったり、好きな人のことを考えるだけで胸がキューって苦しくなる。それが普通なの」
「ですから、恥じることはありません。恋心は本人にしかわからないものですから」
そうだよね
このことは胸にしまっておこうとシュウマイを呑み込むように心の一部に刻んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
今日も今日とて死ねません �掘撻劵廛泪ぁ�
座右の銘「シリアス？シリアルにして食っちまえ←」の武装探偵社員、マイクの世界を...
【ヒプマイ】月が満ちる時に。6《200話達成》
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
