二十七歩目 ページ29
二郎side
澄んだ鈴の音のような深くて美しい声が脳内に響き渡る
『二郎くん起きて、朝だよ』
んー？
なんか小さな手に揺さぶられてる気がする…
重たい瞼をゆっくり開けると視界いっぱいに綺麗なAちゃんの顔が広がった
「うわぁ！！！」
『きゃっ！』
俺は驚いて勢いのあまり飛び起きた
Aちゃんは俺が大声を出して急に起きたのにびっくりしたのか尻餅をついていた
危ねぇ…
もう少し近づいていたら唇が触れる距離だったことにお互い赤面している
布団から出て洗面所へ向かおうとすると後ろを歩いて部屋から出ようとしたAちゃんが声を掛けてきた
『あっ、その…ここ跳ねてるよ』
俺の寝癖に気づいたのか手を伸ばして、教えてくれる
「どこ？」
『ここだよ』
さわられてると感じる方へ手を寄せれば彼女の手にそっと触れた
「っ！わりぃ」
『ううん…大丈夫！』
「俺らは何を見せられてるんだか」
「このままお二人さんの空間作っちゃってもいいよー。邪魔な俺らはどくから」
「何言ってんだよバカ！」
『じゃっ、じゃあ私行くね』
「おう…」
そう言って部屋を後にする
ちょっと触れただけでドキドキするなんて…こんな気持ち初めてだ
っていうかAちゃんの手、白くて柔らかくてすっげー綺麗だったな
触られていたところを触っていると
「いつまで余韻に浸ってるんだよ、早くしろ」
と急かされた
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
