二十二歩目 ページ24
Noside
車窓に映る景色は刻々と変わり続け、時代をさかのぼったかのような雰囲気に包まれる古都・京都に到着した
それぞれは大きな荷物を手に瞳を輝かせ、その景色を堪能していた
旅館へ向かうバスの車内でもその興奮は収まらず、多くの生徒がスマホのカメラで景色を連写しておりあちこちから連写音が鳴り響く
しばらくすると泊まる予定の旅館が見えはじめた
「ここが今日から4日間お世話になる旅館“紅桃荘”です」
その名の通り桃の花の形をした窓に薄紅色の壁の外観は今にも花の香りがしそうなほどだ
「それでは男子は男子で女子は女子でそれぞれ部屋へ移動してください」
先生の指示で固まっていたクラスメイトが散らばってゆく
「私達も行こっか」
「そうですね」
『うん』
部屋に入ると畳張りで正面の大きな窓からは中庭が覗ける
鶴は荷物を放り投げて広い机の真ん中にあるお茶菓子を頬張り始めた
「んん〜おいひい！」
『もう、食べるの早いんだから…』
「ふふっ、私達も食べましょう」
荷物を端の方へ寄せて座布団に座る
お饅頭を口にすると甘いあんこの香りがすっと鼻に抜ける
ふと調が机の上においてあった館内案内の冊子を取って開いた
「まあ、温泉に露天風呂があるみたいですよ。壺風呂もあるようですね。」
「ってかゲーセンあるんだけど！後で太◯の達人対決やろうよ」
『夕食に伊勢海老が出るんだって、それに抹茶スイーツがいっぱい』
お互いに顔を見合わせて吹き出す3人
好みの異なる3人は目のつくところがバラバラ
でもそんな3人は小さい頃から一緒にいた仲である故お互いを理解している
そんな三人の絆はいつまで続くのだろうか
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
