二十一歩目 ページ23
二郎side
「皆さんちゃんと揃っていますか？」
俺は今、集合場所である駅にいる
大きなボストンバックにリュックサックを背負い、青色のキャップをかぶる
「Aメッチャ可愛い!!ヤバ、写真撮っていい？」
『写真はやめてよ』
「ふふっ、でもそれくらい素敵ってことですよ」
何処からかそんな会話が耳に入る
声の聞こえる方を見てみればショルダーバッグを片手に藤野が持つスマホに手を向けるAちゃんがいた
ふんわりとした袖と控えめなリボンが付いた薄緑のブラウスに黒いスキニーパンツを身に纏い普段とは少し違う大人な雰囲気を漂わせている
いつもは制服姿しか見ないし他の女子はスカート丈短くしてるのにAちゃんは長いままのスカートだから膝から下くらいしか見たことないけどスキニーだから細くて長い足がくっきりと分かる
その姿に見惚れていると鈴木達が声をかけてきた
「おいおい、何見入ってんだよ。」
「きっといつもと違う水澤に惚れてんだよ」
え！？俺そんなにわかりやすかったか？
「かかかか、勝手なこと言いやがって」
「この反応は図星だな」
「告白しないのかよ」
「明日するんだよ！」
あ、やべ…
声がでかすぎたか、みんなが一斉に俺の方を向いた
「なな、何でもありません…」
「あはは、二郎くん変なの〜」
なんとか誤魔化したものの“こんな情けない男なんてAちゃんは興味ないんじゃないか”とか頭の中で一人葛藤していた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Aside
「はーい、皆さんそれでは席についてください」
先生に誘導されて私達は新幹線に乗り込んだ
三人席で窓側から調、私、鶴の順番で座る
「昨日は楽しみすぎて全然眠れなかったよ」
「ふふっ、そうなんですか？私はきちんと眠れましたよ」
『新幹線で寝ないでよー？』
「分かってるよ！トランプとかやるもんね」
こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていった
だがその一方で悪夢へのカウントダウンは既に始まっていた
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
