四十一歩目 ページ43
二郎side
気づいたら朝になっていた
昨日、あれから部屋に戻って布団に入ってからずっと眠れなかった
夕食もろくに喉を通らず残りをみんなに食べてもらった
天ぷらや寿司、なんかもあったけど食べる気になれなず、結局食べたのは豆腐と味噌汁だけ
俺が寝付けなくて何度も寝返りを打っていることに気づいた鈴木が声をかけてくれたけどそれは耳のに入っても右から左へと抜けていってしまう
寝よう寝ようと思って何も考えないようにしてもやっぱり眠れない
寝返りを打っては時計を見て、トイレに行ってまた寝返り打って時計見てを繰り返していた
時計の針が進む速度が嫌に遅く感じる
カーテンの隙間から朝日が漏れていることで朝だと気づいた
一睡もしていないのに全く眠くない
俺はとうとう眠れない体質になったのかと思うように眠気が襲ってこない
理由は当たり前だけどAちゃん
俺はあれから彼女がどうなったのかは聞いていない
先生からは心配する必要はないって言われた
医者からも適切な処置は行うから落ち着けと言い聞かされた
布団から抜けて洗面所の鏡を見れば目頭には涙の跡、涙袋の下には薄っすらと隈があった
気分をスッキリさせようと顔を洗う
冷たい水が顔にかかってもさっぱりしない
「はよ…二郎昨日眠れたか？」
「眠れるわけねえだろ」
「だよな、やっぱり心配なんだろ？水澤のこと」
「ったりめぇだ」
それから着替えを済ませ朝飯を取ろうと食堂まで行く途中、先生に声をかけられた
「二郎、朝から悪いんだが朝食を食べ終わったら水澤がいる病院に来てくれねぇか」
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
