・ ページ3
.
「早く！」
「はっ、はいっ！」
このイケメン軍人さんが逃がしてくれた。
でも、なにもせずに逃げるとは言っていない！
援護射撃するぐらいならいいよね！ね！
とりあえず身体強化して平原の方向まで走った。
そして、この世界の飛行魔術を使用する。
どうしてこの世界のなのか？元の世界のだと燃費が悪いからだよ。
そうして、空から援護射撃をする。
「ふむふむ、あそこかなー？」
私は、エミヤが貸してくれた宝具……というか投影魔術の基礎知識をまとめた資料を読み込んで使えるようになった投影魔術を使用することにした。
だってエミヤの宝具貸せるものじゃないしね。
「
螺旋の光が強大なワイバーンに向かい、突き刺さる。
……ここだ！
「
光が収束し、螺旋剣が爆発する。
爆風は森の外まで届く。
木々は折れ、魔物や生物は逃げ出す。
「…………これはひどい」
使用できる魔力がほとんどなくなったため、爆風によって森から飛んできた木の葉が散乱する平原に着陸する。
……ワイバーンはどうやら死んだらしい。
あれほど聞こえていた足音も雄叫びも聞こえない。その代わりに、ドゴォォォォンと倒れた音が聞こえた。
そして、地を伝って倒れた衝撃が伝わってくる。
それはあまり強い揺れではなかったが、私はその小さな揺れに抵抗できず、平原の草むらに倒れ込む。
「やっぱ、魔力コストヤバイなぁ……」
チートスキルじゃん、って思った？残念！コスト激重なんだなこれが！
使う度にぶっ倒れ、加減してもぶっ倒れ、最小出力でもぶっ倒れた。
そんなヤバイ貰い物たちの中でも一番燃費がいいのがエミヤの投影魔術だった。
カラドボルグ�兇筌蹇璽▲ぅ▲垢郎脳�出力でギリギリ意識を失わない程度のレベルだ。
マジで助かったよありがとうエミヤ。投影魔術の教えは役に立ってます。
まあ流石にアンリミテッド某を使ったらぶっ倒れるけどね。
このスキル、実は武器を取り出して攻撃を数回続けるだけで魔力が大量消費されるピーキーなやつなんだよね。今の私じゃあもって三十秒から一分ぐらい。
これチートってよりか起死回生の必殺技ってやつじゃん。神様はチートが嫌いだったんだろうなあ。
……あれ、何か頭がぼんやりしてきた……
ああ、何かとても……
「……ねむい……なぁ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
