【あんスタ】成り代わったのはいい。諦める。でも相手が病んでるなんて聞いてない（白目【短編集】

【凛成】いっしょ【衣更】★ ページ9

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ずっといっしょ。

軽々しくした幼稚な約束を、彼は信じていた。







『まーくん。授業、始まっちゃうよー？』


「Aがここに居るからだろ！」




授業中でも。



「A、うっちゅー☆」

『うっちゅー王さま。 あれ、まーくんどうしたのー？』

「おまえがサボらないようあんずに見張ってろって頼まれたんだよ。って、嫌そうな目で見ないで下さい月永せんぱい！」

「ケイト以外の生徒会は嫌いだー！！」




レッスン中でも。

あんずは、泣きそうになりながら震えてた。







登下校も。家も。学院も。




いつでも、まーくんがいた。


さすがにおかしいと、わたしでも気づいた。
でもまーくんだからとゆう簡潔な理由でわたしは気に止めなかった。






だから、こうなったんだろーな。





『まーくん。なに、これ…』


「？ 首輪に決まってるだろ。おまえすぐ逃げるんだもん」




なにから？

わたしの首には、赤い首輪。
足には足枷。手には鎖。



まーくんはいつもと変わらないわたしの大好きな笑顔で笑っていた。ぞわり、と産毛がたった。



だれ？ だれだこいつは。





「ずーっと、いっしょ。でも永遠のいっしょなんてない。だからこうするしかないんだ」

「A。 これで、ずっといっしょだ」





ちっさい頃、兄者に置いてかれた寂しさからまーくんと約束をした。

幼く、幼稚で、確信のない約束。




ずっといっしょ。




ねぇまーくん。

まーくんは、守ろうとしたんだねこの約束を。




いっしょ。ずっと、ずっと。


死ぬ時すらもいっしょだよ？







アイリア様リクエストありがとうございます！

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