【あんスタ】成り代わったのはいい。諦める。でも相手が病んでるなんて聞いてない（白目【短編集】

【衣成】甘味【凛月】★ ページ2

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凛月は甘いモノが好きだ。





特に、甘い血を好む。わたしの血を。








「Aちゃんお腹すいたー」

『急に出てくんなよ凛月っ！』




にゅっと現れたわたしの幼なじみ。




こわっ。どっから現れたし。


眠たそうに目を擦りながらわたしに抱きついてくる凛月。女にとってはくっそ重い。



『つかまた腹減ったのかよ』


「うん。我慢できなーい」

『我慢できそうだけどな』



「できないしー。Aちゃん」




じゃれあっていたら凛月が急にわたしの名前を呼んで、首筋に噛みついてきた。



ちくりとした微かな痛みがはしる。

凛月はお腹がすいたらなぜかこうやってわたしの血を吸う。幼い頃からの行為。



なんでこんな行為するのか聞いたら、




「Aちゃんの血が甘いからー」




と吸血鬼らしい返答が返ってきた。解せぬ。


吸血鬼なんて厨二病の産物かと思ってた。←
いや、そうだけどな！




血を吸いおわり、凛月がじゃれてくる。




そうえいば最近スバル達と会ってないな。

クラス違うし。




今度、会いにいくかな。









「なぁサリー最近見てなくない？」

「クラスが違うからじゃないのー？」

「いや、最近学院にも来てないぞ」

「え？！ サリー…大丈夫かな」

「今度見舞いにいくか。同じユニットだしな」

「「さんせー☆」」







くらいくらーい部屋でわたしは絶望する。

あの日、スバル達に会いに行こうとした時から。



「Aちゃんはおれのモノだから勝手なこと許さないよー？」




凛月は、赤い紅い目でわたしの首筋を咬む。



わたしの首筋はあかく染まっていた。





アイリア様リクエストありがとうございます！

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