#1 ぼくらのスーサイド:松田 ページ1
...
「<ラヴ・ポーション>!」
目の前の真っ黒な敵に淡いピンクの柄に赤いハートが燃えるステッキを突きつける。
ステッキからぴかっ!!っと紅色の光が放たれ、敵の目に一瞬ハートが浮かんだ。
「これで終わりッ!<火星の輪舞(ロンド・イン・フレイム)>…ッ!」
轟音を立てながら、敵が崩れ落ちる。
黒い魔物の咆哮が辺りに響く。
黒いオーラがふわふわと空へ消える。
「良かった…街は守られたっ」
空が完全に元の色を取り戻すと、自分の服も元通りのパーカーになった。
「この仕事、本当に<死神>なのかなぁ」
パーカーのポケットから小瓶を取りだし、カラカラと振ってみる。
立っているビルの屋上から街全体を見渡す。
夕焼けに染まったオレンジ色の街並みを眺めていると、
「しね」
後ろから何者かに押された。
そのまま落ちていく。
死期を覚ったおれ、松田は、
ぎゅっと目を閉じ、小瓶を宙に放り捨てた。
.
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
ラッキーアイテム
愛和の武器<大狼ハティ>
アンハッピーシニガミ
澁谷
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ