1番星

チャンス ページ26

『代わりの利かない唯一無二の存在になりたくて、


何か強みを見つけたくて、曲作りとライブ演出の勉強を始めました。


頑張って作ったものが、こうやって評価されてものすごく嬉しいです。』



松本「この曲に巡り会えて、これを作った桜庭ちゃんには感謝しなくちゃ。


お礼に、ライブ演出、一緒にやろうよ。」


『いいんですか？！ 是非、やらせてください！』


大野「じゃあせっかくだったらPVも桜庭ちゃん担当にするってのはどう？


桜庭ちゃんの曲で桜庭ちゃん全面プロデュース。


この経験はジュニアどころかジャニーズではまだいない唯一無二の存在だよ。」


こうやってどんどん話が進み、ライブ演出と、PVのプロデュースまで担当させてもらえるようになった。








ジャケット写真の撮影が終わり、ようやく「壁」がCDとして完成した。


リリースにあたっての宣伝で、嵐さんの番組に呼んでもらえることが増えて、メディアの露出が一段と増した。


嵐さん5人と私での6人で雑誌の表紙を飾らしていただいたりもした。


嵐の皆さんが配慮してくれて、インタビューでは私のことをもっと知ってもらうために2ページにわたっての特集が組まれた。


このおかげで、私のファンが増えて、ファンレターがたくさん届くようになった。


CDの売れ行きは好調で、たくさんの人に手に取ってもらえた。


二宮くん「次書いた曲も俺らが歌いたいから、もう嵐専属の作曲家になっちゃえ！」


そんな冗談で場が和んだ。


ここ最近、ずっと嵐さんとお仕事させてもらったけど、メンバー同士の仲が良くて、一緒にいて心が安らぐようなそんな雰囲気を感じた。





いつかまた、グループを組めるのであれば、


嵐さんみたいなグループになりたい、そう思った。






松本くんにはライブの総合演出


相葉くんにはグッズ制作


大野くんにはダンスと歌


二宮くんには演技


櫻井くんはMC



5人それぞれが自分の得意なことを熱心に教えてくれて、


私はさまざまな分野を学ぶことができて、毎日が刺激的で勉強になって


ワクワクドキドキの日々だった。

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