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「…楽しかったですよ、楽しかったけど」

「もう思い出したくないです」

あらどうして?と言いたげに眉を顰めるママさん。
平野っちとの思い出が今じゃ苦痛なんだ、なんて口が裂けても言えない。

____って、

「…それどういうことだよ」

低い声が聞こえた瞬間、心臓が掴まれた気がした。
どうしてここに、

恐る恐る振り向く。
後ろに立っていたのは、紛れもなく平野っちだった。

「…あらいらっしゃい」

ママさんが声をかけるけど、まるで気づいていない。
どこか悲しげな、怒ったような目で私を見つめる。

私は何も言えない。

何か言ったらまた傷つけてしまうかもしれないから。

きっと今の私は怯えた瞳をしているんだろうな、

「……っ」

やがて彼は身を翻して出て行った。

体が強張って動かない。
でも、でも、

「…待って!」

立ち上がって扉に向かって走る。
何故かはわからない、
でもこうした方が良いんだという気がした。

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(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます!!きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです!まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます!平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね! (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月2日 20時

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