黒猫と赤豹 【千切豹馬】【ブルーロック】

十九匹 ページ22

加「あのねAちゃん


昨日はごめんね？


痛かったでしょう？」


そう頭を撫でられながら言う


…



頭を撫でられるのが特別嫌いというわけじゃないけど加子さんの撫で方は何処か手懐けるような気持ち悪い撫で方で嫌いだ



加「でもねAちゃん


私Aちゃんの事嫌いだからじゃないのよ？


Aちゃんが好きだから


Aちゃんの為になのよ？


Aちゃん…愛ゆえなの



愛しているのよ？



Aちゃんもお父さんも」



ハイライトの入らないどす黒い目で訴えるかのように話す加子さん


本当は言いたい


【お父さんも私も別に好きじゃないしょう？】



【愛している？

あなたの何処に愛があるの？】



【嘘つかなくて良いよ…】


って


「【「愛ゆえなの」】」


っ！！



【お前が

お前が愛を語るな】


ってさ


ははっ、そんな事無理だけどね


「わかってるよ加子さん

ちゃんとわかってるよ」


どうせ今の私の顔は苦虫を砕き潰したような顔だろう


加「あらぁ、わかってくれてるのねぇ

私すぅっごく嬉しいわぁ！！」


猫撫で声なんて気持ち悪い


狂気的な悪寒に鳥肌がたった


本当に気持ちが悪い


早くここから出たい


クソ不味い


「加子さん、そろそろ私出るね

今日も遅いかもだから

それじゃ」


1秒でも早くこんなところから出たくて急ぐ


ここにいたら私まで狂いそう


いや、もう狂ってるかな


手遅れかも


でもそれはヤダ


加「いってらっしゃぁーいAちゃん」


ほんと変わらないなこの人


こんな大人になるくらいなら…



私は足を学校へ進めた


ーーーー教室ーーーー

琥珀「やっほーA！」


「うぐっ

ちょっと、その抱きついてくる癖治しなよ？」


本当子供みたい


でも癒されるな…


琥珀ってなんか浄化作用でもあるのかな…？


いやいや、冗談だよ？


まぁ、あったら納得するけど←


琥珀「そうだ昨日ありがとうね？

掲示板めっちゃ綺麗だった！！あれ1人でやったの？

綺麗すぎない？」



多い多い


話が多い


しかも一方的だ


琥珀ったら


「どういたしまして

掲示板はよくわかんないけど千切君が手伝ってくれたよ


ほらあの雲とか綺麗でしょ」


そういえば千切君意外と器用だったな



琥珀「え？え？え？

千切君と喋ったの？！」

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