九匹 ページ12
千切「ちょっとでも力になれたんならよかったよ
後ちょっと?だしラストスパート行くか!」
その一言で気合が入る
夕方は少し肌寒いしさっさと帰りたいもんね
後は20分程度で終わった
配置とかはもう決まってるし掲示板はすぐそこだ
高いところは当たり前のように千切君がしてくれた
身長が高いって羨ましいよね
千切君はもっと身長伸ばさなきゃって言ってるけど…
これ以上見上げることになったら首が…はは
なんて言ってる内にやる事は終わってしまった
「うん、完璧
本当に手伝って下れてありがとうね千切君」
千切「大した事ないよ
こちらこそ急に言ったのにありがとな」
私は空になった籠にハサミ、のりその他諸々を入れて立ち上がる
「これ美術室に置いてから行くからちょっと待ってて!」
カゴの中に財布も入れ少し走って美術室へ向かう
美術室は謎に別棟の一階にもある
階段を上がるのも面倒なのでそこの旧棟の方に向かう
ちなみに点検もバッチリなので上に上がらない限りはそこまで怖い感じではない
でも3回から上は幽霊が出るとかなんとか
とりあえず怖いものは怖いので無心で美術室へ向かった
ガチャ
「失礼しまーす」
私は周りを見渡しながら旧棟美術室に入る
人はいないけどさっきまでいた気配はある
微かに油絵具の香りが鼻を掠める
どうせ山下先輩(美術部2年)の作品だろう
2年生は近々コンクールもあるしね
私はそそくさと準備室に籠を置いて美術室を出る
そのまま本棟の食堂に向かう
そこには小さなコンビニがある
「…どれが良いのかな」
私はそこで飲み物とにらめっこしていた
でも千切君待たせてるしな…
急ご
他にはあったかいココアとミルクティーを持ってレジへ向かった
ーーーーー
千切side
急いで階段を登る足音
居月が帰って来たようだ
「はぁはぁ
ご、ごめん遅くなったよね」
全然よかったんだけどな
待ち時間ずっと外見てたし
「全然
逆にいいもの見れたし」
そうそう、運動場で野球部がずっこけるの見た
あれは流石に笑ったよな
だって後ろに一回転したんだぞ
笑わねぇ方がおかしいだろ
なんて口元がニヤけてたのがちょっとやばかったな
158人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなちゃんちゃん - めちゃめちゃ好きです! 4周目行っちゃいました!! 体に差し支えない程度でゆっくり投稿してもらえたらこちらも嬉しいです。 (7月11日 18時) (レス) id: 76a3a17ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ひおり - 青いGさん» コメントありがとうございます。千切君との絡み多すぎたかなと正直思っているのでちょっと安心しました!入院して身なのですが、これからも面白いと思ってくれるような工夫も頑張りますので応援よろしくお願いします! (2022年12月14日 21時) (レス) @page9 id: f5c91fff44 (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - 千切くんとの絡みがあり得んほど多くてめっちゃ楽しみながら読ませていただいております....!!主さんのペースで投稿頑張ってください!応援してます! (2022年12月13日 18時) (レス) @page9 id: 6cae6639c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひおり | 作成日時:2022年11月28日 21時