〃 ページ40
＊
____○○本店前
『……』
男子生徒の服を着て、帽子を深くかぶっている少女が一人。
その少女……有川
梨恋は、読書を趣味の一つとするほどの、無類の本好きだ。
『……』
彼女の本への執着は、異常と言ってもいい。
____ﾄﾞｺﾞｵｫｫｫ
どんなに大きな音がしようと
「ん…ぱ…ぃ…!」
どんなに横から大声で叫ばれようと
_____ﾊﾞｯ!
『……ぁ』
大抵、本を取り上げられるまで気付かない。
それが原因で、友達が少なかったのは正真正銘の事実である。←
「…熱中し過ぎ」
『……あはは、ごめんごめん』
一方で、彼のように、彼女のこういうところを理解した上で、接する者もいる。
______
『……中山くんってタフなの?』
「待て、たった今話したやつの何処に俺がタフだという要素があった。六十字以内で簡潔に述べよ」
『……驚いたはずみで川に落ちた上、川の縁で思いっきり頭打ったのにたんこぶで済んでる君は、タフ以外の何で表わせと?』←
「……俺が間違ってましたごめんなさい」←
此処じゃ不味いので、一旦場所を変えた二人。現在、とある店内のカウンターにて、お互いの経緯を話している最中である。
『ほんと、中山くんと言い、“幽李ちゃん”と言い……(トリップする)根拠がはっきりしてて羨ましい』
「お、俺は気が付いたら此処に居ましたパターン、悪くないと思うよ!」
『……ありがとう()』
___“拓志が川に落ちて此処に来たなら、同じく川に落ちた幽李も、此処に居る____。”
拓志の話を聞いた直後、梨恋はそう断言した。
拓志は、反論しなかった。
「にしても……えっと、なんだっけ。池袋最強バーテn…」
『静雄さん?』
「あ、それそれ。その……静雄さんと同居してるんだよね?ぶっちゃけ、大丈夫なの?」
『…………うん。大丈夫』(多分)←
「……さっきの間は一体」
『気にしちゃ駄目だ』
「いや、余計気になるわ」
？「ヘーイ、オニイサン達、ケンカ、ヨクナイヨー、コレ食べてワカイ、仲直りネ?」
「『いや、喧嘩じゃないんで』」
？「エ？」
因みに、二人が話している場所は、一風変わった、日本料理店のカウンターである。
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ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます！これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (
レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました！小説も面白いし素晴らしいです！これからも頑張ってください！ (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ？知らなかったんですか？ (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだｗ初耳ぃ！ｗ (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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