〃 ページ39
*
『えーっと、図書委員兼紀田正臣の世話係やってます、有川梨恋です、宜しく』
帝人「…り、竜ヶ峰帝人です。よ、宜しく」
「……!」
そして、拓志は気づく。
彼女が凭れる際についた、手と机の間に、挟まっている、紙の存在に。
『宜しく。帝人くん』
帝人「……えっ」
『あ、名字が呼びにくかったから……特に深い意味は無いよ』
紀田「帝人。惚れる惚れないはお前の勝手だが、梨恋だけは止めとけ。
コイツはなぁ、飴とムチを使いこなすエキスパーt…」
『ちょっと待て』
_________
「……」カサッ
梨恋が、出ていった後。(去り際に、正臣になるべく早く帰るよう言っていた)
拓志は、彼女が机に凭れかかった際、挟まっていた紙を開いた……
____“放課後、○○本店前”
慌てて書いたのか、殴り書きに近い文字だったが、特別、読めないという訳でもなかった。
「……」
ふと、帝人の方に目を向けると、ちょうどクラス委員の立候補をすべく、挙手をしたところだった。勿論、反論する者は一人もいない。
このまま何も無かったかの様に話が進む。
杏里「それでは、全員決まりましたので___明日の委員会の顔合わせには忘れずに出席して下さい。場所と時間は事務室前の黒板に記入されているそうです」
教卓に置いてあったクラス委員用のプリントを読み上げながら、新しいクラス委員の女子__園原杏里は、HRの終わりを静かに告げる。
杏里「この後は清掃の後に流れ解散となりますので、宜しくお願いします」
____帰る途中に確認しとくか。
その派手な髪色に沿わず、真面目な彼はそう思ったのだった。
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ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます!これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました!小説も面白いし素晴らしいです!これからも頑張ってください! (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ?知らなかったんですか? (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだw初耳ぃ!w (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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