第12話向こうからの接触 ページ20
＊
『……』
HRが終わり、『帰宅』という言葉しか頭に無かった彼女は、黙々と帰る準備をしていた。
…然し、彼女は知らなかった。その行動を邪魔(？)する第三者が近づいていることを……
『……??』
「よぉ!
自己紹介で目立ってた有川サン!これから暇ですかー?」
彼女は、急に後ろから肩を叩かれたことに若干驚きつつも、平静を保ちつつ振り向いた。
___そして次の瞬間、更に驚くこととなる。
「あ、俺の名前分かる?見た目、真面目そうな君を信じて三択で選べよー?
�ゝ�田正臣��紀田正臣�５�田正臣!」
其処には自己紹介で2番目に目立ってたであろう少年が居た___。
────────
『…………』
紀田(あ、やっべぇ、スベったかな?)
何も言わない彼女を見て紀田正臣は、内心焦りつつあった。
やはりこのギャグは寒いのか__と、昨日同じくこのギャグをやって、昨日、親友に冷たくあしらわれたことを思い出した。
___然し、彼のその悪い予感は、大きく外れることとなった。
『…�さ�田くん五月蝿い』
___彼女の発言によって。
紀田「うわ!清楚で真面目キャラだと思っていたが意外と黒い?!天使かと思えば逆に小悪魔だったパターンか!
…俺としたことが誤って違うカードをひいてしまったらしい!けど俺は君のその性格嫌いじゃないぜ?!寧ろ…」
『……分かった、分かったから落ち着こうか紀田くん』
紀田「ああ、お安いご用さ☆」
効果音を付けるとしたら、バチーンだろうか…有川梨恋は、彼の若干イタイ発言に呆れたが、大方は興奮で埋まっていた。
____紀田正臣
竜ヶ峰帝人の親友であり、黄巾族のリーダー。喧嘩は強い方で、拳で殴られるとかなりのダメージを受ける。これからの
『…えっと、紀田くん。有川梨恋です。梨に恋と書いて�爐蠅鶚瓩汎匹澆泙后�』
紀田「…!!」
自己紹介では聞けなかった言葉、何処か昔の恋人の自己紹介と重なった気がした。
(なーんだ。この子、話しかけたら結構気さくじゃん!!)
──────
紀田「ねぇ、梨恋って呼んでいい?俺のことも正臣でいいからさー!」
『すみません。紀田くんの方が呼びやすいから紀田くんでいいですか。』
紀田「くっ…!飴と見せかけてのムチか…!卑怯だぞ貴様…!!」
『ははは、残念だったな少年。私は基本、1度決めた呼び方は変えることは殆どない!!』
紀田「意外とノリいいな?!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます！これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (
レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました！小説も面白いし素晴らしいです！これからも頑張ってください！ (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ？知らなかったんですか？ (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだｗ初耳ぃ！ｗ (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
