悦 ページ4
.
昨日も
｢あ！おはようございます！｣
『おはよう』
一昨日も
｢ジスさん。おはようございます｣
『おはよう』
先週も
｢ジスさん！今日はいいお豆を店主が買ってきたそうです！｣
『お、楽しみだなぁ』
毎日、欠かさず通う。
｢ジスさーん！昨日良いことがあったんで聞いてください！｣
『凄い嬉しそう。何があったの？』
Aくんも人懐っこい性格なのか、日に日に距離が近くなっているような気がする。
｢実は……大学で賞もらえたんです！｣
『あ、そっかAくんはまだ大学に通っているんだっけ』
｢はい！そうなんですよ…今年卒業出来たらいいんですけど…あ、それで！｣
Aくんが何処の大学に通っていて、何が起こったかを知っているのも俺だけ。
Aくん曰く、こんなに話せる常連は俺だけだと言う。
俺も彼と仲良くしたいから彼が話すネタの中で彼にまつわる事だったらメモをするぐらい。
これも"良き友達"として。
｢教授からあんなに褒められたの初めてで！…聞いてます？｣
『んふっ、聞いてるよ』
こんなにコロコロと表情が変わるAくんを見れるのは癒しでしかない。
最初はハニ達をここに連れて来ようと思ったけれど、今は気が変わった。絶対にここだけには来させない。
もしAくんがハニ達にもこんなに仲良くなったら嫌でしょ…？
｢〜で、友達の彼女さんがー…あ、ジスさん！アメリカーノ出来ました！｣
『ありがとう。すごく話面白かったよ。また今度聞かせてね』
｢はい。もちろん！ジスさんの為に毎日面白いことがないか探してますから！｣
『……うん。ありがとう。また明日』
｢はい！お仕事頑張ってください！ありがとうございました！｣
あと、連絡先だけでも聞けたら毎日お話できるのにな。
｢なんか最近ジスヒョンが気持ち悪い｣
『え？』
GoingSEVENTEENの撮影合間、急にスングァナにそう言われた。
｢なんかやけにぼーっとしてるし、俺らがやらかしたら直ぐに駆けつけて眺めてるし、コーヒー見たら急にニヤニヤしだすし…なんかめっちゃ気持ち悪い！｣
『えぇ…』
｢え、もしかして自覚ないの？｣
ハニもやってきて、ハニも俺の謎行動には首を傾げていたらしい。
『いや…普通にしてただけだけど…』
｢普通？ヒョン、普通って言葉知ってますか？それがヒョンの普通なら今頃ファンは消え去ってますよ。変態なんですか｣
『そんなに？』
すぐ駆けつけるのは、ただネタを仕入れたいだけなんだけどね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピーナッツバター | 作成日時：2021年8月2日 2時
