惚れ魔した！(名前)ちゃん！2！！【魔入間】 (ページ32)

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次の日、

クララちゃんが
｢ごうがーい！ごうがーい！｣
と言って、新聞を撒きながら入ってきた。

みんなはキョトンとしていた。

もちろん。僕もそのひとりだ。

アズ｢どうです？入間様のランクが上がった記念すべき号外です！｣

入間くんは驚いたあと、少しどんよりしてた。

クララちゃんはみんなにその新聞を1枚ずつ配っていった。

リード｢おお〜！！凄かったよなぁ！入間くん！くろむちゃんより記事でっかいじゃん！｣

入間くんはキョトンとした顔で、
｢くろむ、、、、ちゃん？｣
といった。

リード｢えええええ！？！？くろむちゃん知らないの！！？？｣

とすごい勢いでつっこんでた。

僕は隣にいたからめちゃくちゃ耳がキーンってなった。

A｢リードくん、、、僕はみんなより耳が大きいから、大きな声を僕の隣でいきなり出さないでよ、、、｣

リード｢あ、ごめん。ってそれよりも、入間くん。その下の記事。アクドルのくろむちゃん、朝昼晩の一日ライブ開始！初めての魔苦針ドームにチャレンジ！｣

入間｢アク、、、ドル、、、？｣

入間くんはまだ分からない様子だった。

ちなみに僕も流行りには疎いから分からない。

そもそもアクドルをあんまり知らなかったよ。

リード｢えぇ、、、そっからなの？｣

リードくんがそう言うと、アリスくんがすごい剣幕でこちらを見た。

アズ｢仕方あるまい！！！入間様は幼少期より、理事長のもとで大っ切に保護されて来たため、世情には疎いのだ！！察せい！！！！｣

アズ｢えー、アクドルの語源は、、、｣

と言いながら、アリスくんはチョークを取って黒板に書き出していった。

黒板に書かれた文字は、

“悪取ル”

と書かれていた。

アズ｢悪を取る。悪魔にとって重要な役職です。悪魔には、暴力的、加虐的な思想が高まるストレス周期があり、それを“悪周期”と言います。｣

アズ｢その悪周期を抑えるため、魔界には娯楽が数多くある訳です。ゲームやスポーツでパーッと！ストレスを発散させるわけです。アクドルも、そういった娯楽のひとつです。｣

アズ｢多くの悪魔を1箇所に集め、パフォーマンスをすることで、悪意を興奮に変えて発散させる。というわけで、人気のアクドルが、魔界でも優遇させます。｣

A｢へぇ、、、知らなかった。｣

リード｢お前もかいっ！まあでも、くろむちゃんは若手のエース！パフォーマンスよし、歌よし！！というか、可愛い！！！これに尽きる！！！｣

リードくんが僕と入間くんにくろむちゃんの映像を見せる。