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「九條、久しぶり。元気か？」
「うん。御影くんも元気そうでよかった」
このパーティーの主催者である御影氏の御子息ともなれば挨拶回りで忙しそうで、今やっと話し掛けることが出来た。
少しだけれど疲れが見える。大丈夫だろうかと思いながら提案した。
「少し、外出ない？」
「おう、行く」
即答。そのまま車椅子を押されてバルコニーへ向かいながら、百合香さん一派がこちらを見ているのに気付いて慌てて顔を逸らした。
「ん？どうかしたか？」
「あ、いや。なんでもない」
「そ？」
そんなやり取りをしながらバルコニーに出て、2人揃って大きく伸びをする。あんな堅苦しい場所にいると肩が凝る。
「っあー！マジ息苦しいなほんっと」
「ほんとだね。疲れた…」
社交界を避けては通れない。面倒くさいしダルいけど、私たちの宿命だ。
夜の空気に冷えないようにと御影くんが上着を肩に掛けてくれるのをありがとうと受け入れる。
「で、どう？進捗は」
「進捗…。特には、ないかな」
一瞬よぎった赤い髪。それを見ないふりして微笑む。
「そう？俺も特にはねぇな。サッカーが忙しいし」
「そっか、もう今月末にはリーグ始まるもんね」
「まあな。てか九條、サッカー見るのか」
「実は事故まではやってたの。見ての通りこんなだから、もう出来ないんだけど」
「マジか。じゃ、応援してくれよ」
「もちろん」
2人で笑い合う。
彼とは多分、波長が合うのだ。話しやすくて居心地がいい。これが恋と呼べるものかは分からないけれど。多分、友人としての距離感だ。
2人でサッカーの話に花を咲かせるのはとても楽しい時間だった。でもやっぱり、恋人と言うには甘さがない。
この人と、結婚。
そう考えるとピンとこないのもまた事実だった。
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瑠璃烏(プロフ) - エリザベス女王さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです！玲王は考察の余地を残そうと思って最後まではっきりとしたことは敢えて書いてないので、ご自由にご想像頂ければと思います😌見て頂きありがとうございました！ (4月7日 14時) (
レス) id: 8bc81fca4f (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - どんな気持ちで助けていたのか､､､考えても考えてもまとまりません！冴くんがただひたすらにかっこよくてずっと三途の川を泳いでました！本当に最高でした！！ありがとうございました😭 (4月7日 11時) (レス) id: 2cb2cc3e09 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - 最高でした､､､‼︎主様の前作を読んでそこのリンクから飛んだのですが安定の最高さでした❤️駆け落ち系の話を見たことがなくて不安だったのですが初めてがこんな素晴らしい作品だだだ私は明日やらでも降るのかもしれません笑玲王くんはいったい (4月7日 11時) (レス) @page44 id: 2cb2cc3e09 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - ニアさん» コメントありがとうございます！素敵な考察までして頂けて嬉しいです！2人とも本当にいいキャラですよね！ (4月2日 12時) (レス) @page43 id: 8bc81fca4f (このIDを非表示/違反報告)
ニア - この作品を読んでから2人をめっちゃ好きになりました！最後の切ない感じが最高でした…御影くん実は夢主ちゃんのこと好きだったんじゃないか…だから微笑んだんじゃないかとか色々考えていたら切なさときゅんきゅんが止まりません…ありがとうございました！！ (4月2日 10時) (レス) id: b8d76587d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2024年3月6日 11時
