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「いらっしゃいませ〜」
いつもと同じ言葉を口にして、入って来たその姿を見てげっと思う。
「Aちゃん。今日も元気そうだね」
「はあ」
「何かおすすめある？」
「えっと…ひまわりなんてどうでしょう。夏になるので仕入れたんです」
「いいね」
Aちゃんみたいだ、なんて歯の浮きそうなセリフを吐いてそのお客さんは他の花もタスクであるかのように眺めて回る。
「聞いてよ、上司がさ____」
「それは大変ですね…」
心の底から興味ない。でも無下に出来ないのはこの人が常連客だから。あしらえるようになれって冴は言ったけど、そんなに簡単じゃない。
どうしたらいいのかなと思っていたら店長がやってきて、どうにかその場は切り抜けられた。
「また来るね」
「ありがとうございました〜」
貼り付けた笑顔は扉が閉まった瞬間に消えていく。大きな溜息を吐いて肩を落とした。
「困ったねえ、あのお客さん。どうしたもんかな」
「店長が助けてくれたらいいですよもう…」
「そうもいかないよ。ストーカーとかになる前に何とかしないとね」
「ストーカーって…そんな大袈裟な」
「大袈裟じゃないよ。危ないんだから」
厳しい顔をする店長に苦笑していたら、カランとドアベルが音を立てて顔を上げた。
「いらっしゃ…凛くん。いらっしゃい」
「外で変な男に声かけられたんだけど」
「え、マジ？何言われた？」
「Aと知り合いなのかとか、一緒にどこに出かけたんだとか」
「なんで凛と出掛けたこと知ってんの…？やばい、ストーカーだ」
思ったより面倒なことになってしまった。
私に冴みたいな人をあしらうスキルが身に付いていたら良かったんだけど。
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瑠璃烏(プロフ) - エリザベス女王さん» コメントありがとうございます！恐縮です！楽しんで頂けていれば嬉しいです！ (4月6日 23時) (
レス) id: 8bc81fca4f (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - 控えめに言って最高でした､､､控えめに言わないと私の語彙力では表せないです！完結おめでとうございました！！最初から最後まで尊いで溢れていてずっっっと幸せでした😊本当にありがとうございました！！ロミオとジュリエットはこれから読ませていただきます！！ (4月6日 22時) (レス) @page38 id: 2cb2cc3e09 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 夕さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！ (1月26日 22時) (レス) id: 8bc81fca4f (このIDを非表示/違反報告)
夕(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても素敵なお話に圧倒されてしまいました！ (1月26日 21時) (レス) id: d253871665 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - ひよさん» こちらこそ、完結まで読んで頂きありがとうございました！ (1月23日 8時) (レス) id: 8bc81fca4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2024年1月2日 16時
