雪見さん家の末っ子は病弱!? 2

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慎『うん、こっちは綺麗だ。じゃあ、右診るねー』

白「ああっ…いたぁぁぁい…ｸﾞｽｯ」

慎『ごめんな。すぐ終わるからねー』

白「おわりにしてぇ…ｸﾞｽｯﾋｸｯ」

影『もう少しだからねー』

慎『…よし、おしまい。拓也、処置の準備して。』

影『はい。』


処置の準備をして戻ると、ベットに横になる真都君が。

影『森本先生、準備出来ました。』

慎『ありがとう。心配だから全身のレストレーナーも持ってきて。』

影『はい。』

レストレーナーっていうのは抑制帯のこと。動かないように抑制するんだけど、森本先生はあまり使いたがらない。珍しいなと思いつつも用意することに。


影『ちょっと持ち上がるねータオル掛けるからね。ちょっと閉まるよー』

白「て、でないぃ…」

慎『すぐ終わるようにちょっと抑えるね。すぐ外すからね。』

そう言って処置を始める。

慎『今から、お薬付いてるふわふわお耳入れるね。ちょっと痛いけど我慢ねー』

白「ﾌｴｯ…いたぁぁぁい！…うわぁぁぁぁん！…ｸﾞｽｯ」

影『頑張れてるねーもう少しだからねー』

慎『よし、じゃあゴロンしたままで少し待っててね。辰哉に話してくる。』

影『了解です。見てますね。』

慎『よろしく。抑制帯1回緩めていいよ。』

影『はい。』


白「いたかったぁ…ｸﾞｽｯ」

影『頑張ってたね。』

白「…ねえ？たくやくん。ここについてるのって…」

影『あっ！知ってる？』

白「うん！ハンギョドン！」

影『正解！』

白「なんかにてるね！」

影『本当？みんなに言われるんだよね…。でも、可愛いよね。』

白「うん！あのね、しょうにぃみんなにシナモロールっていわれるの。」

影『俺もシナモロール好きー。』

慎『おっ？なんの話ししてるの？』

そう言いながら、麻酔をとって処置を始める森本先生。

白「ここについてるこのおはなし。」

慎『ハンギョドン？似てるよね。拓也。』

白「にてる！」





慎『よし、おしまい。今度は来てね？もう多分痛いことしないから。』

白「ほんとに？」

慎『治ってなかったらやるかもしれないけど、今日頑張ってくれたし治るよ。きっと。』

白「わかった。頑張って来る。」



それから数週間毎週真都君を見るようになった。
この頃は診察室にも入ってなくて受付ばっかりやってたから、憂鬱な真都君を見ることも増えた。

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