Prolog-4 ページ6
虹上「それじゃあ、こうやって全員集まったついでに、お互いに挨拶を交わす時間にするというのはどうでしょうか？
まだお互いに話したことがない人も居るようですからね！」
橋本「ハッ、全く。」
河西「あん？何だ、その見下すような態度は。」
橋本「たかだかこんな話をするために俺を呼び出したのかよ。どうしてくれんだ。俺の人生の貴重な数分を無駄にしたじゃねぇか。」
幕之内「おい、ちょっと酷いじゃねぇか。結論は出てないが、俺たちが特殊な状況に置かれてるのは確かだし、それを話してみようとしただけだろ。」
橋本「全ったく。俺はただ一緒に居る奴らがどんなのか、気になって来ただけだ。共存しても損害を見ることは明らかな奴らみたいだし、俺は行くぞ。」
歌舞谷「な、何ですって！？突っ立ってるだけで、不意に悪口を言って去って行くなんて気持ち悪いわよ！」
讀賣「…行っちゃった。世間に不満でもあるのかな。」
虹上「さっき皆さんと初対面の挨拶をしようと回ったとき、あの人だけは名前と何の才能で入学したのか教えてくれませんでした。」
響「ヤダ〜！あんな人とこれから一緒に学校生活を送らないといけないの！？そんなの無理！無理なんだけど！」
真行路日「まあ、虹上の言う通り、集まったついでに話をするのも悪くないかも。」
知恵袋「あ、どうせ一緒にいるつもりなら、私に考えがあるよ。
ちょうど海辺だし、天気もいいし、水遊びをするのはどう？」
前田「え？」
知恵袋「あそこにマートがあるし、水着もあるみたい。どうせ主人もいないんだし、ちょっと借りるくらい問題ないでしょ？」
前田「問題あるよ！それ以前に、一緒に居て話をしようって目的で、遊ぶためじゃないし！」
歌舞谷「そうよ。しかも、これが本当に学校側のイベントだとしても、先生が来たらどうするのよ！」
加賀鈴「早く泳ぎに行こう！」
河西「おぉう！！水泳いいな！海は久しぶりだしな！」
前田「ちょっ…」
虹上「おお！学校っぽいイベント発生です！それじゃあ一緒に行って、水着を選んでみましょう！」
響「水泳なんて、アタシが抜けるわけにはいかないじゃない！行こう、奏！」
奏「え！？お、お姉ちゃん、私はあんまり泳ぎたくない…」
幕之内「ええい、こうなったら俺も遊ばねぇとな。」
讀賣「一緒に行こう！」
そうして、ほとんどのメンバーは水着を選びに行ってしまった。
残った"空ろの子供達"は真行路日だけ。おそらく私と同じ理由だろう…。
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作者名：トランスウォランス | 作成日時：2024年2月6日 0時
