Prolog-9 ページ12
響「だからつまり、このぬいぐるみがどうやって動いてるのかは置いといて、これは普通のイベントってこと？」
モノクロウ「まあ、普通とは言えないな。まずこの修学旅行には期限がない。」
幕之内「は？今なんて言った？」
モノクロウ「期限がないって言ったんだ。無限泊無限日の修学旅行になる。」
光目「………………」
前田「…え……」
橋本「なるほど、つまり俺たちをこの島に閉じ込めておくってわけか。」
讀賣「な、何だって!?」
虹上「そ、それは困ります！家にも帰らないといけないし、学校の建物なんて見学もしてないんですよ。」
前田「そうだよ。イタズラだろ！誰が勝手にそんなこと決めたんだよ！」
モノクロウ「そうカッカするな。この修学旅行を終わらせる方法も存在するから。」
河西「それは何だよ。」
モノクロウ「"誰かを殺せばいい。"」
本当は脱出させる気なんてないくせに。でなきゃ5つも事件を起こす予定なんて建てるわけがない。全部ヤラセ。吐き気がするな。
…それを実行するのが私達なんだが。
歌舞谷「…今、なん…て？」
モノクロウ「誰かを殺せばいいと言ったが。」
響「殺…？これ…なんかの、げ、ゲームの話？」
モノクロウ「いいや、実際の殺人のことを言っている。
ナイフで刺して内臓を抉り出したり、骨と肉を分離させたり、手足を切断してぶら下げたり、銃で撃ち抜いたり、鎌で首をかっ切ったり、火に乗せて焼いたり、溺れさせたり、鈍器で殴りつけたり、電気で焼いてしまったり。
殺害方法は特に決まっていない。好きな方法で誰かを殺したなら、その人はこの修学旅行を終えて、島から出ることが出来る。」
あまりに非現実的。リアルデスゲームを経験するなど、誰が想像できたんだろう。
あと例えが嫌すぎる。つい想像してしまい、腕に痛みが走った。
光目「…だからつまり、私たちに、互いを殺しあう修学旅行を送れ…ということ？」
モノクロウ「そうだ。その名も"コロシアイ修学旅行"。三学期分のイベントとして申し分ないだろう。」
讀賣「こ、これは酷すぎるスクープだ。」
前田「ふざけるな！なんで…なんで僕たちが殺し合いなんてしなきゃいけないんだ！」
歌舞谷「よく言ってくれたわ、前田。私たちがそのまま従うと思ってるの!?」
加賀鈴「なんなら泳いで出て行ってもいいし。」
虹上「そ、そうですよ！そんなこと絶対にしません！僕の楽しいスクールライフを台無しにしないでください！」
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作者名：トランスウォランス | 作成日時：2024年2月6日 0時
