【平和組】比.較.的.平.和な家族について。【+a】 (ページ5)

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05 :特異性クラスメイトページ5

坂ちゃん先輩と別れて、自分のクラスに向かう。

「あっ、Aおはよー」
「おはよ、」

クラスメイトと挨拶を交わしながら、窓際の自分の席に座る。
えっと、課題やってきたかな。

「ん、やってある。オッケオッケ」

安心の一息をついた所で、大声で私の名前を呼ばれた。

「A！！！助けてくれ！！！」

*

「こーすけ、どしたの」
「課題やってきたか！？お前！！」
「んまぁ、やってあるけど」
「見せてくれ！！！！」

このとーり！と深深と頭を下げる薄い金髪の男、こーすけ。
クラスのまとめ役で、次期生徒会長とも噂されている。リーダー性があって、仕切るのがとても上手。
彼渾身のボケは寒くてスルーされるけど。

「またぁ？先週もじゃなかった？」

彼はよく宿題をやってこない。一度なんでやってこないのか尋ねると誤魔化された。

「明日スタバ奢る！」
「やりぃ、いいよ」
「フジが！！！」
「俺かよ！！！」

突如矛先を向けられ、私の前に座っていた黒髪が揺れた。
アメジストの瞳が大きく開かれている。

「なんで俺なんだよ〜！忘れたのはこーすけだろ！」
「お前だって忘れただろ！俺知ってるからな！俺に宿題を借りさせてこっそりヒラと写すこと！」
「なんで言うんだよ！！バカ！！」
「こーすけのせいで計画破綻だよ〜！」

そんな彼に便乗するように、茶髪も揺れた。
マスカットは呆れたように細められている。

黒髪の男がフジで、茶髪の男がヒラ。
こーすけとよく一緒に行動している。

「2人も忘れたの？？土日何やってたん…」
「新作のゲームが出てさ、土日使って3人で遊んでたんだよね」
「明日Aに貸してあげるね〜」
「それはありがたいけどさ…」

私がこの3人と関わるようになったのは、私達の共通点がゲームだったこと。
私は実はゲームが好きでよくやるのだか、たまたま見ていたファミ通をきっかけに話すようになった。今じゃ大切な友人だ。

「……ま、いいか。フジ明日奢ってよね」
「俺も俺も〜！」
「ヒラずり！！俺も！！」
「お前らは違うだろ！！」

*

こーすけ
→Aと同じクラスの友人。学級委員。次期生徒会長だとか。
人をまとめる力がある人気者。だけどボケはスルーされる。

フジ
→Aと同じクラスの友人。写真部(ほぼ幽霊部員)
こーすけとヒラの面倒をよく見る。だけど振り回される。

ヒラ
→Aと同じクラス。こーすけの幼馴染。
隠れサイコパスとかいう噂がある。