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………確かに言ったけど！！そう言ったけども！！
「雛菊、俺はお前に嫌われてる理由を知りたい」
みんなの前で聞くとは思わなかった！！
案の定ピキーンと石像のように固まったAちゃん。
あぁぁぁぁぁ……
「お前はすげぇやつだ。いつもみんなと仲良くて、よく頼られてて、親切で、周りへの気配りとか、本当にすげぇと思う。尊敬してる」
「………っ！」
「だからこそ聞きたい。俺、お前になんかしたか？」
「違っ……！」
目線をぐるぐるぐるぐると泳がせるAちゃん。
いや、とかそうじゃなくて、とかいつもからは想像できないほど小さな声でボソボソ喋る姿は、何となくAちゃんらしくない。
いつの間にか教室中が静まり返っていて、いつもは聞こえない他クラスの喧騒がよく届く。
誰も動いていなかったその時。
かっちゃんが2人の方にいつも通り尊大に近づくと大きく手を振りかぶって、
バシィィン！！
Aちゃんの背中を思いっきり叩いた。
「ヴゥッ！！いったぁ〜〜！！」
「気持ち悪ぃツラ晒してんじゃねぇよ」
す、すごい音した。人体からしちゃダメな音した。
Aちゃんはうっすら涙を溜めながら背中をさする。
でも、吹っ切れたのか目を閉じて、一息。
次に目を開けた時、Aちゃんはいつもの顔だった。
「轟くん、私は理由を説明する前に君にあやまらないといけない。
ごめんなさい。
私の君に対する態度は誠実じゃなかった」
深く腰を折ると、スタイルの良さがありありと出るななんて思う。
理由を知ってる。背景も。引っ込みがつかなくなってたことも。
Aちゃんの持つそれは暴論だ。
揺るがぬAちゃんを形づくる大切な要素なそれは、でも多くの人に受け入れられない。
だからきっと言わなかった。
そもそも態度で示すなんてまったくらしくないことをしていたのは、自分の轟くんへ向ける嫌悪が正しいと胸を張って言えなかったから。
それでも捨てられなかった嫌悪は、燻り続けてAちゃんの心を固めていった。
「私は今からすっごく嫌な質問をします」
悪い癖。
「将来君の目の前に炎さえ操ることが出来れば助けられる子供がいたとして、でも以前の君の在り方なら精密な操作は無理だったでしょう？結局その子供が亡くなったとして、
＿＿＿＿＿＿＿君はその子の遺族にどう顔向けするの？」
真っ直ぐな自分を覆い隠して、性格の悪い質問をする。
君の悪い癖。
＿
春風が吹く【東峰旭】→←過信出来るようなら気狂いなんて辞めちまえ【轟焦凍】
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日葵(プロフ) - 初コメありがとうございます！更新は遅くなりますか必ずしますので！ (2022年1月22日 19時) (
レス) id: 7d431a7f78 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 乱歩さんめっちゃイケメン！好き！！続き楽しみにしています！ (2021年12月10日 13時) (レス) @page4 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日葵 x他1人 | 作成日時：2021年11月24日 3時
