148話 ページ6
いづみ side
十「…つーか、わざわざおめぇらと同じ練習量こなさなくても、ダントツでやれるし」
臣「万里、そうかもしれないが、今言うことじゃないだろ」
左「ほっとけ、言ってもムダだ。」
万「…ふん」
い「たしかに万里くんの演技は、みんなよりこなれてて、上手く見えるかもしれない。現時点では」
い「でも、役者として持ってる可能性は低いよ」
万「は？アンタ、たった今俺が1番上手く見えるって言っただろ」
い「今だけはね。ただ、断言してもいい。このままじゃ、万里君の芝居は絶対これ以上伸びない」
い「今の芝居への向き合い方じゃ、この先どんどんみんなに抜かされていくだけだよ」
万「…じゃ、わかるまで証明してやるよ。これから先もずっと俺がダントツだってな。」
い「…」
「…万里の演技は、今の私と同じものだね。大切なものは何もなくて。それで威張ってられるなんて、幸せだね。」
万「…は？」
万里くんを見つめるAの瞳には光がなくて
その言葉の重さを感じる。
「…ご馳走様でした。先大学行きますね。」
そう言葉を続けた時にはもう普段のAで
い「A…」
どこにもぶつけられない気持ちをもう一度自分の中にしまいこんだ。
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臣 side
臣「こっちの建物には初めてきたなぁ…」
Aに用事があって、演出学科が主に使っている建物まできた。
臣「あ、A」
姿を見つけ声をかけようとすると誰かと話している様子で、すぐに手を下ろす
？「Aしかいないんだよ。」
「でも、私はもう、立てないんですって…」
？「立てないわけじゃない。俺にその舞台を作らせてくれ」
「…」
？「またくる」
「…ちょ、先輩…はぁ…」
先輩と呼ばれた人が去り、Aはその場で立ち尽くす
何か考えるような、苦しむような、そんな表情に声をかけられずにいた
「…あ、臣さん。どうしました？」
臣「えっと…あ、あのこないだ撮らせてもらった写真のことで、至急確認したいことがあってさ」
「そうだったんですね笑じゃああっちで話しましょうか」
臣「うん」
さっきとは打って変わって、またキラキラとした笑顔を向けるA
でもそれが返って、さっきの表情を鮮明に思い出させる。
俺は何も出来ず、Aについてくことが精一杯だった。
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you side
夜、テラスから庭で練習する十座を眺める。
「十座…。本当に演技が好きなんだね。」
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ルル - 分かりました。何度もしつこくすみません。もう感想なども送らないようにしますので申し訳ありませんでした。 (2022年11月20日 19時) (
レス) id: 79b2fb794f (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 最近一ヶ月ほど更新してないようですが、何かあったのですか？ (2022年11月19日 21時) (レス) id: 79b2fb794f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 夢小説大好きさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！！ (2022年10月28日 10時) (レス) id: 6167edb96b (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - つむぎさん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2022年10月28日 10時) (レス) id: 6167edb96b (このIDを非表示/違反報告)
夢小説大好き(プロフ) - 面白いしキュンとして、一気に読んでしまいました…！続きが楽しみです！ (2022年10月28日 7時) (レス) @page9 id: 4b051cf7f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年4月18日 0時
