遠く離れてても 【おついち】 ページ13
〈設定:おついちの彼女/遠距離恋愛中〉
毎夜不定期に彼から電話が来る。どんなに遅くなっても日付が変わる前には必ず彼からの着信が。今日もかかってきた、愛しい彼からの電話が
「もしもし?」
『A?ごめん、遅くなった!』
「大丈夫だよ、明日仕事休みだし今日は少し長く話せるよ」
『良かったぁー!俺も明日休みだからいっぱい話そうね!』
「うん!」
仕事の疲れとか寂しい気持ちも彼の声を聞けば全て吹っ飛ぶ。でも、会いたい気持ちがどんどん大きくなって胸が痛む
彼も同じ気持ちなのか少し間を置いて話した
『今度はいつ会える?』
「そーだねぇ。やっぱり夏の長期休暇の時かな?」
『そう、だよね..』
「...」
『A..』
「ん?」
『俺さ1日でも早く君に会いたいよ。電話で話すんじゃなくて隣にいて笑いあったり抱きしめたりしたい。あわよくばキスとかもしちゃって』
「なにそれ(笑)」
『だって寂しいんだもん!A不足でしんじゃう!』
「おついちってM何だから今ぐらいが丁度いいんじゃない?(笑)」
『えぇー!』
「嘘だよ(笑)」
『嘘かい(笑)』
「..私もね」
『うん?』
「早くおついちに会いたいよ」
自分の気持に嘘はつけず、流れるように口から出た
おついちが実況動画を出してることも知ってる。A自身その動画を見てるリスナーの1人。毎日動画を見て声を聞いて安心しようとした。
けど、やっぱり女の子としてはイチャイチャしたり一緒に出かけたりしたい。傍にいたい
「早く休みこないかなぁ」
『...』
「おついち?」
『いや、なんか、ぎゅっとしたくなった』
「私もだよ」
『はぁ〜好きだわぁ..』
"好き"の言葉にドキッとしながらも嬉しくてニヤけが止まらない
他愛のない話をしているうちに真夜中の3時を過ぎていた
「もうそろそろ寝ようか」
『あーもうそんな時間か。俺も編集しなくちゃ』
「まだ起きておくつもり?」
『うん』
「体大丈夫?」
『大丈夫大丈夫!パパっと終わらせるから!』
「なら動画楽しみにしてるね」
『期待しててね!』
「うん。じゃあおやすみなさい」
『おやすみー。あ、そうそう』
「ん?」
『..愛してる...』
「えっ」
いつもは好きしか言わないおついちが"愛してる"と言った。すぐに電話は切られたけどAの顔は真っ赤になっていた。多分おついちもそうだろう
Aは愛しい気持ちを抑え今度は自分から電話してみようと思いながら眠りに落ちた
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作者名:美月葵 | 作成日時:2018年5月2日 17時