協力して共同で悩みを解決する団体 ページ5
蝶「これで、ある位置と位置とを移動できる。と、あの人は言ってたわ。」
裂けた中は暗い紫色で何も見えない。すると、中側から白い手が伸びてきた。
蘭「いやー、蝶さんありがたい。鏡が混んでおってな。」
レイ「ただいまー!」
ぞろぞろと尊と似たような格好のが2人、動物みたいな耳が生えてるのが3匹通ってきた。
蝶「さて、揃ったことだし紹介だ!」
みんなが机の周りに座り、椅子は足りるが少し窮屈だ。
蝶「まず、私は光道 蝶であり、」
蝶は椅子から立って一回転すると、いつの間にか尊の姿に戻っていた。
尊「光道 尊でもあります。」
尊が座ると同時に、烏帽子をかぶった人が話し出した。
蘭「俺の名前は小室 蘭(こむろ らん)だ。鈴蘭の妖精なので毒には気を付けてくれたまえ。今日は俺とトリィで学校に資料を読みにいってたんだ。」
レイ「はーい!僕はトリロ・ジェイマ・レイです!できればトリィって仲良く呼んでほしいけど、尊みたいにシャイなら無理しなくていいからねー。」
間髪入れずに、目の辺りを包帯でぐるぐる巻きにしている人も喋ってしまった。
そういえば、動物みたいなやつの一人は居酒屋で見た小さなキツネだ。だが今は普通の椅子に座れるほどの大きさだ。
キュイ「ぼくこの人見たことあるよ?まあいいやー、ぼくはキュイ!死にづらい化け狐だよ〜。あのときとは違って、ここは魔力が高いからよく変身できるんだー。」
キュイが口を閉じて、隣の袈裟を着たキツネ耳のお坊さんが言った。
命情「私(わたくし)は命情(みょうじょ)で、かつて寺に居た妖怪狐です。
ちなみに先程の学校とは、固有名詞を持たない摩訶不思議な所。魑魅魍魎が容易に鏡を通して出入りでき、自由な研究活動ができる場所です。
まあ、試験といって鏡の中の世界に入ることもあるそうですが、あいかわらずほとんど志願者はいません。」
お坊さんだからなのだろか、よく通る声だ。最後に、兎の耳の人が言った。
セレン「私はクルセイダー・セレン、月の死神をやっている。学校では、2〜3名でグループを作ることが推奨されていて、キュイと命情と私がグループ。今日、私の研究結果を持って帰るのに、移動用の鏡が混んでいたから協力してもらってた。」
尊「さてこれで紹介は終わりだね!僕らは悩みとかを解決する団体だよ。駆君は僕と一緒に仕事があるからこれで!」
蘭「おう」
トリロ「いってらっしゃーい!」
みなさんから手を振られ何となくついてってしまった。
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作者名:山岸ふあ | 作成日時:2023年2月9日 7時