17話 ページ18
あれから、鶯丸さんに言われたことを考えていた
私は戦場育ちなので、鶯丸さんの言っていた『そういうもの』が一体何なのかあまりよく分かっていなかった
この気持ちの正体を聞こうと思ったのだが、上手くはぐらかされてしまった
きっと自分で答えを見つけろという意味なのだろう
でもどうやって…
そんな事を考えていると、ふと審神者部屋が騒がしいことに気がついた
！まさか主様に何か…！
急いで審神者部屋に向かい、腰の刀に手を掛けながら思い切り部屋の障子を開けた
｢どうかなされたのですか！｣
するとさっきまで騒がしかったことが嘘のように静まり、部屋にいた全員が目を丸くしてこちらを見た
そこに敵の姿など無く
｢…その、申し訳ありません…｣
唯の自分の勘違いにいたたまれないで居ると、困った様な表情をした主様と目が合った
改めて今の状況を見てみると、今にも掴みかかりそうな長谷部と、心底呆れたように長谷部を見つめる鶴丸さんがいた
｢…一体何をされていたのですか｣
段々と落ち着きを取り戻し、主様に今のこの状況の説明を求めた
が、何故か審神者部屋にいた鶴丸さんが答えた
鶴｢だから俺が買いに行くと言っているのに長谷部が聞かないんだ｣
長｢当たり前だろ！これは俺への主命だ！そもそもお前は信用ならんのだ！｣
…何がだからなのかは分からないが、どうやら主様のおつかいをするのがどちらかという内容で言い争っているらしい
長谷部の言い分はもっともだが、なんて幼稚な…
鶴｢おいおい酷い言い草だな、俺はやるべき事はちゃんとやってるだろう。それに今日は出陣や遠征も無くて暇なんだ、このままじゃ退屈で死んでしまいそうだぜ｣
そう言って鶴丸さんはやれやれという素振りをした
長｢そんな事はどうでもいい！とにかく主命はやらん！｣
そんな二人の会話を聞いて、主様が再び困った様に私に視線を向けた
はぁ…
鶴丸さんはただ暇つぶしをしたいだけなのだろうが、長谷部は自分の主命を取られたくなくて必死なのだろう
とりあえず、これ以上主様を困らせる訳にはいかないので仲裁に入った
｢まぁまぁ長谷部、落ち着いて。それに貴方今日は主様の近侍でしょう？おつかいは鶴丸さんに任せて、長谷部は主様のお仕事をサポートしてあげたらどうかな｣
｢それに心配なら私が鶴丸さんについて行くから安心して｣と言うと長谷部は渋々了承してくれた
続く (更新停止中)
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リン(プロフ) - 早く続きが見たいです！楽しみにしてます！頑張ってください。応援してます！ (2022年3月20日 12時) (
レス) @page18 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃(プロフ) - 変えておきました！私語彙力が無いので、そういった指摘やアドバイスはとても勉強になります！わざわざ読み方までありがとうございます！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: 89981c5e17 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖兎(プロフ) - 面白いです！あの、一話の最後の文の朝食を朝餉に変えたほうがいいと思います！因みに平仮名では”あさげ”です！ (2018年8月18日 21時) (レス) id: 567f09a716 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃(プロフ) - いえいえ、こちらこそコメントありがとうございます！Edenhipmiさんもレベル上げ頑張って下さい！私も更新頑張りますので、どうか最後までこの作品をよろしくお願いします！ (2018年8月8日 13時) (レス) id: 89981c5e17 (このIDを非表示/違反報告)
Edenhipmi1114(プロフ) - 紫乃さん» 返信ありがとうございます。紫乃さんの鶴丸は強いですね！辞めてしまわれたのは残念です（汗）忙しいとは思いますが、少しずつ更新頑張ってください！ (2018年8月8日 10時) (レス) id: 938d758131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫乃 | 作成日時：2018年8月6日 18時
