【乱歩落ち】笑った、その衝撃で息を忘れた参【文スト】【ヒプマイ】

139. ページ39

｢おはようございます｣



あれから何週間か経って今に至る。
私は幸せ者だなぁ、と呑気に考えてたら谷崎さんと出張に行っていたナオミさんがヅカヅカと近寄ってきた。



ナオミ｢Aさん！おはようございますわ。早速、Aさんの惚気話を聞かせてくださいまして？｣



……え、？
ナオミさん??

私の肩まで掴んで何をするつもりで…？



｢一体全体どうしたんですかっ｣



ナオミ｢先程聞きましたのよ、ナオミ。車の中で沢山乱歩さんから惚気話を聞いたんですって？次はナオミがAさんの惚気話を聞くんですのよ！｣



……太宰さぁん！！！！
アンタ何してんだよ、マジで！
ナオミさんにバラしたら世も末に近いんだけれど！


横をチラリと見たら太宰さんと与謝野さんがコチラを見ている。


太宰さん、アンタは共犯かよクソ。


…なら、与謝野さんに助けを求めよう。




｢与謝野さん……助けて下さい｣




ナオミ｢あら、ナオミは惚気話をお聞きしたいだけですわよ？沢山聞かせてくださいまして？｣


与謝野｢妾もナオミと同意見だ。さ、別の部屋に移って確り話してもらおうか｣





怖い笑みを浮かべないでもろて。
与謝野さんも共犯か、コレは助ける術が……


中島さん、谷崎さん、国木田さん、だけ。
泉さんと宮沢さんはダメだ、コッチ見てニッコリ笑ってる。
社長には迷惑かけられないし、乱歩さんは多分駄菓子買いに。



やっば、詰んだ。
私終わった、さよなら。


私は与謝野さんに首根っこ掴まれて、引きづり回されながら別室に移された。



哀れな目でみてんじゃねーよ、あの三人。
ぶち転がすぞ。

140.→←138.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す