笑った、その衝撃で息を忘れた【文スト】【ヒプマイ】

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太宰｢なぁに敦く、ん??｣



敦｢太宰さ、この状況｣



乱歩｢……ｸﾞｽｯ｣



｢……｣



黙るのヤメテ。
対応に困る。

涙は目の中に溜まって、いつしか頬を流れていく。

そしてまた流れるの繰り返しだ。



太宰｢ら、乱歩、さん？｣


乱歩｢…何｣




不機嫌だ。
随分とご立腹である。

そしてふくれた。



この三つは大体同じ意味である。




太宰｢Aちゃんが、泣かしたのかい？｣



｢…………そうなり、ますかね｣





唖然している為かいつもより間が空いてしまった。


中島さんと太宰さんが乱歩さんをジッと見てる間、私は冷や汗かいて手を首に置いた。
こんなつもりじゃ、なかったんだよなぁ。




乱歩｢だって、Aが教えてくれなかった所為だもん｣



敦｢それはどういう意味で…｣




中島さんは乾いた笑みを浮かべる。

詳しく聞きたいようだ。




｢ムリなもんは、ムリなんです｣


敦｢ムリなもんはって、過去に何を｣




思い出すにも嫌なのに口に出すのってさ、ホントに嫌よ。

後ろで片手を腕に回す。




太宰さんはいつの間にか後ろに回っていた。
そして手に触れられた。



｢ｯ……なん、ですか｣



その手をそっと振り払う。

今の私は恐怖の顔で満ちてると思う。
人が嫌いって、つくづく不便だよね。



アレから人が嫌いになるなんて思いもしなかったし。




｢…では｣



その場にいたたまれなくなった私はその場を後にして、さっさと帰った。
今は、皆に顔合わせ出来ない気がする。


そんな事で仕事を破棄するのも、随分居心地が悪いな。

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