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乱歩「はぁ、分かったよ。君の友人……一郎くんから君の昔の事を聞いた」
一郎、が……私の昔の事を。
乱歩「君が求めていたのはこの言葉だよ。「青には色々な漢字がある、
詠の兄はAの居た孤児院の……君の兄の代わりをしてくれた人」
「っ……そっかぁ」
乱歩さんが言った言葉に喉が鳴った。
あの声も、文字も、笑い方も……既視感を感じていたのは、ホントだったんだ。
私の勘違いじゃなかったんだ…!
じゃあ、凪姉さんはなんで自分で…?
乱歩「凪は君の考えとはまた違う。蒼が梵家に引き取られる云わば闇取り引きを見たからボロボロで、自分でじゃなく殺された」
馬鹿だなぁ、本当に馬鹿だ。
と乱歩さんが私に向かって言った。
確かに私は馬鹿だ、こんな簡単に分かることを……周りに迷惑かけたまでしないと、分かんないなんて。
「っ、乱歩さん……ごめんなさい。迷惑、かけてっ」
乱歩「いいよ、特別に許してあげる!」
また、笑って許してくれた。
嗚呼、この人はどれだけ優しいんだろうか。
乱歩さんは、私の頬を両手で包んだ。
暖かいなぁ。
乱歩「……ほら、泣かない泣かない」
「だってぇ……!いきなり連れ去られるなんて、久しぶりでっ!」
乱歩さんは私の涙を拭っていた手をピタりと止まって、乱歩さんは目を合わした。
しかも、ゆっっくりと顔をあげて。
乱歩「久しぶり?」
……涙は引っ込みましたが怖いです、乱歩さん。
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ふつーに鏡花ちゃんの誕生日忘れてました、……ごめんて、鏡花ちゃん。
今日はマーガレット様の誕生日でもあるよ、二人ともおめでとう!!
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作者名:しゃむねこ@元Hikaririka | 作成日時:2022年11月5日 20時