【文スト】助手なんていらないんじゃ…２

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貴｢オギャーーーーーーーッッッッ！！！！！！！｣

探偵社に産声が響いた、わけではない。

与｢五月蝿いねェ！でかい声出すンじゃないよ！｣

ドゥルン！とチェーンソーのエンジン音が響く。そう、私は与謝野先生による施術の真っ最中である。



1時間ほど前。
殺人事件が発生したとの要請を受け、乱歩さんの私が派遣された。

乱歩さんはいつも通りさらりと事件を解決。犯人を言い当て、その後の処理は全て警察に任せて帰社しようとしていた、時。

現場にいた犯人が乱歩さんに襲い掛かった。警察に拘束されていたため、その場の全員が少しずつ油断していたのかもしれない。犯人は凶器を隠し持っていた。

それを予期していた乱歩さんは私にその旨を予め伝えてくれていたので、私の反応が遅れることは無かったのだが…。

私が能力を使い、犯人の凶器をはたき落とした瞬間、犯人の靴に仕込まれていたらしい刃物で私はすねを結構深く切られた。相手なかなか手練れだったらしい。主の凶器の他に武器があることも乱歩さんから聞いていたが、私は咄嗟に反応ができなかった。完全に不覚である。


そんなわけで、私はすねからどっくどっく血を流しながら帰社、与謝野先生のお世話になることとなった。無念。

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